をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

「トランスフォーマー」 は大迫力!

2007年07月10日 | 映画
DreamWorks LLC/Paramount

映画「トランスフォーマー

スピルバーグ製作、「アルマゲドン」の監督が撮ったという、鳴り物入りの映画だが、日本のアニメロボットものが原作と聞いて、子ども向けかもと期待しないで観に行ったら、めちゃくちゃ迫力あって、面白くて、あっと言う間の2時間30分でした!

ロボットシーンがメインだけど、カーチェイス、戦争アクション、恋愛、ちょっとコメディ、未知との遭遇、いろいろエンタメしてて飽きません。
8月公開を待て!


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天まであがれ!! 映画

2007年07月08日 | 映画
映画「天まであがれ!!

下北沢に映画館下北沢シネマアートン)ができたから行かなきゃ、と思いつつ、なかなか行けなかったが、初めて行ってみた。
なーんだ、いつも芝居を観に行っているスズナリの横じゃないの。
と、すると、客数は40席くらいか? でも、料金は同じ。パンフは千円で大作より高っ!などとは言わない。こういうところほど、どこでもやっていない映画を赤字で上映してくれるのだから大事にしなくては。

さて、2階に上がると、細ーい通路に喫茶店が。カーテンをくぐればすぐ映画館という感じ。まさに昔の名画座。昨今じゃ公民館の方が広いくらい。でも、こんな雰囲気が好きです。
本日は、なんと、舞台挨拶アリとMCが入り、ミス浜松と横山一洋監督、プロデューサーが登壇。なんと、壇上と客席、かろうじて客席の人数が勝ち! トホホ。

でも、映画は良かった。
浜松を題材にした映画で、浜松祭り(毎年5月3日から5日)のメインイベントである凧あげ合戦がモチーフになっているんだけど、子どもとへんくつじいいさんの心のふれあいを中心に描いているのがよい。子どもたちのいきいきとした演技もそうだが、何より、じいさん役の宍戸錠の渋い演技がすごく良いのだ。
こういう映画を観ると、いまどきの俳優の顔見せ映画より、無名の中に1人、本当の俳優が芝居を引き締める映画の方が締まって見えるから不思議だ。
特におじいちゃんと凧を作り出すとテンポが出始める。

主演の男の子、鈴木達也君はちょっとポケーとしていながら爆発するなかなか味のある俳優だ。前に、「狼少女」という邦画の主役をしていて、これも好演だった子だ。

ちょっと残念だったのは、子どもらが浜松弁を話さないことと、マチ(市の中心部)があんまり出ず、それだけが心残り。(あそこらは浜松っていうのかねー、と、同行者につい愚痴。)でも、海浜公園や花博会場跡の公園は嬉しかったよー。

東京の浜松ゆかりの人はこの映画をしっているのかしらん?大学の県人会や、社会人の同窓会のメール力で周知すればもう少し入りも良いだろうに認知度が弱いのでは? と、東京都人ながら心配してしまいました。

蜘蛛男や海賊もいいけれど、たまにはこんな映画館で、ほのぼの映画を見るのも悪くないよ。


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「ボルベール」 映画

2007年07月07日 | 映画
ボルベール

この映画、「オールアバウトマイマザー」や「トークトゥハー」などでアカデミー賞を受賞したスペインの巨匠アルモドバル監督の新作。
見終わってひとこと。「女って強い」。

ストーリー的には正当防衛の殺人やら、他人の店のっとりやら、道義的によいのかこれ?って部分もなきにしもあらずだが、むしろ、スペインやメキシコの雰囲気を考えると、そこは主眼に置かれておらず、あっけらかんとしている。

とにかく本作品は、ペネロペ・クルスのバイタリティーあふれる演技に尽きる。逆境をはねのけ、生活をつかんでいく男気に近い肝っ玉母さんぶりは、この人の本性だろうか。(T・クルーズと付き合っていたときは大人しそうだったが…さすがラテン系!)
はっきり言って、ここに出てくる女性はすべて不幸を背負っているのに、誰一人悲しげではないのが凄い。
また、火災で死んだと思われた母親が生きているかも・・・という前振りがあるが、ミステリーではない。

圧巻は、ペネロペが母を思って歌うタンゴ「ボルベール」。こういうところにこの監督の骨頂があるのだろう。

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映画「ベシクル」

2007年07月02日 | 映画
ベシクル
本日はアニメ映画「ベシクル」の試写会に行ってきました。
いわゆるアニメ映画は、CGの出現で従来のアニメとゲーム画面的なアニメとに分かれるが、これは後者。
個人的には描き手の個性が出る従来のアニメの方が好きだ。何故なら、どうもCGアニメの顔って皆同じで感情移入できない。
今回のこの映画も、どうもしっかりしたきれいな顔の人ばかりで、前半はちょっと辛かった。FFの時代よりは良かったけど。
しかし、メカニックに関しては、3Dが生きている。特に、砂虫(ジャグ)をかいくぐり、トンネルを一路、敵の本拠地へ疾走するシーンは見どころだ。これは手に汗握る。
そして、存在感のある悪役・斎藤が、松田優作、或いは中村獅童に似ている!
監督は「ピンポン」の曽利監督。あちらは劇画に限りなく近い実写で喝采を浴びたが、さて本作はいかがか?!
8月18日(土)全国ロードショー
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醜さはどこにあるか~先週の風林火山「非情の掟」 ~

2007年07月01日 | TV
先週は台湾に行っていたので、1週遅れで「風林火山」を見ました。

今週は「誰が武田を継ぐか」という話題で持ちきり。信玄の妹と諏訪城主との間にできた寅王丸は出家させられ、正室三条夫人の子・太郎と、由布姫の子・四郎との争いになるのは誰の目にも明らかなのに…。
以前の大河で中井貴一が信玄を演じたときの三条夫人はとてもキツイ性格で信玄と不仲に描かれていたが、今回は優しそうだし、アツアツなのでどうなるのかな?と思っていたら、こういう形で黒雲が出てきたのかという感じ。

さて、この週は、出家をさせられる寅王丸の預け先、駿河の今川義元邸での場面が見どころでしたな。今川義元谷原章介)は勘助の醜さを蔑んでいるのだが、知恵者の雪斎と母とのやり取りから、しぶしぶ承諾するくだり。「「信玄のために」ということを隠れ蓑に自分の詭弁を正当化している。それがお前の醜さなのだ」というような捨て台詞をはいて、義元は去る。
これは、ある意味芯をついている。
良く言えば策だが、悪く言えば誠実なやり方ではない。まして、もともと勘助を生理的に嫌っている。義元は知らないが、由布姫のためというのもうっすらある。
現実でも、王道にかなわないやり方をする者に対し、上に立つものは、そういう策があるにせよ、部下のやり方を良しとしないだろう。反対に、王を支える軍師は、なるほどとひざを打ったりするのだが。
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