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映画「インセプション」inception
公開前から、「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督作品で、ディカプリオと渡辺謙が共演と話題をまいていた本作。予告編の時からあのチェロのような音楽も気になっていたので心待ちにしていました。
夢の世界に入って企業秘密を掠め取る仕事を生業にしているのがディカプリオ演じるコブという男。どうもワケ有りで家族と暮らしていたアメリカへ帰れないらしい。
クライアントから依頼を受けたターゲットが渡辺謙演ずる大物実業家サイトー。日本ロケで新幹線も特別出演しています。
結局、サイトーからの抜き取りに失敗し、逆にサイトーからライバルに仕掛けてほしいと依頼を受けることに。依頼は夢の中での発想の抜き取りではなく植え付け＝インセプションとなっ！ しかも、成功すればアメリカにコブが帰れるようにしてやると言われ、引き受けるコブ。
なんていう導入ですが、このあと不可能といわれるインセプションのためのチームが組まれて、きちんとそれぞれの役回りがはっきりしているので面白いんですな。
例えば夢の設計士アリアドネ役に映画「ジュノ」のエレン・ペイジ。マイケル・ケイン演じる先生の紹介で初めてコブと会って、その能力を試すシーンの映像が無限を感じさせて、自分も設計してみたーいと共感。
偽造師というのがトム・ハーディ演じるイームスの役どころで、夢の中で人物になりすますことができるんですな。初登場の際は昔のハリソン・フォードっぽい無頼漢的な感じがいいんですねー。夢ではターゲットが信頼を寄せるおじさまになりすますんです。このおじさまが久々のトム・べレンジャーで、脇までニヤリとする役者がでていて飽きません。
その他睡眠薬の調合師のほか、サイトーはツーリスト（観光客）として夢へ入っていくんですね。
そして忘れてならないのがコブの相棒でポイントマンのジョゼフ・ゴードン・レヴィット演じるアーサー。このアーサーがとにかくクールでしかもキーマンの仕事をやってくれてカッコイイのです！
役者さん自体は知らなかったし、他の役ではこんな絶賛しないかもしれませんが、この役では秀逸！ 予告では回転する部屋の中で格闘したり、紐で浮いている人たちをクルクル縛っている男性です。
ポマードで撫で付けたオールバックの髪に、スーツ姿、ベストが決まっていてカッコよすぎてクラクラします。
何より夢の中の人々に気づかれないよう、設計士に「（カムフラージュのため）キスして」というシーンは色男全開！ 設計士が「やっぱり見られてる」と言ってはにかむのに、アーサーは顔色も変えずに「効果無しか」みたいに分析してるんだもん。ほんとはアリアドネとキスしてみたかったくせにっ！
個人的には昔から好きなキリアン・マーフィが、インセプションされるターゲットとなる御曹司役で出ていることもあり観に行ったのですが、ジョゼフ・ゴードン・レヴィットにとにかく釘付けになりました（スチールなど静止写真では魅力がわかりづらいのですが）。実際、後半はキッカーとしての彼の見せ場がほとんど続きます。
で、夢の描き方も深層に向かって何層も分かれており、目を覚ますためにキック（覚醒）をする人がそれぞれの層に残って音楽の合図をきっかけに皆を現実に引き戻すという設定も面白いんですよ。
え、ディカプリオはどうかって。演技達者ですが、いかんせん「シャッター・アイランド」に続き、また死んだ妻の幻影に縛られる役。この妻に「エディット・ピアフ」でアカデミー賞獲ったマリオン・コティヤールなんですが、文句をあえて言うならこの人選。どうみてもスーザン・サランドンにしか見えない。もう少し若さがある人がよかったような。或いはメイクや髪が年配っぽいというか濃いっていうか。
最後に、面白く、いい男がキラ星のごとくたくさん出ていて、しかも久々に最後がイヤーな気分にならないつくりの映画でした（コマの憶測はしないという前提で）。ＤＶＤになったらまた買って観よっと！
＜ストーリー＞
ドム・コブ（レオナルド・ディカプリオ）は、人が一番無防備になる状態――夢に入っている時に、他人のアイデアを盗み出すという、犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリスト。その類稀なる才能は企業スパイの世界において引っ張りだこの存在になっていた。だがその才能ゆえ、彼は最愛のものを失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に絶好のチャンスが訪れる。このミッションを果たすことさえできれば、かつての幸せな人生を取り戻せるかもしれないのだ。だがその任務はほぼ不可能に近い「インセプション」と呼ばれるものだった――。
監督：クリストファー・ノーラン
出演：レオナルド・ディカプリオ、エレン・ペイジ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン・レヴィット、マリオン・コティヤール、トム・ハーディ、トム・ベレンジャー、キリアン・マーフィ
丸の内ピカデリーほか全国にて公開
公式サイトリンク：http://www.inceptionmovie.jp/
映画「インセプション」inception
公開前から、「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督作品で、ディカプリオと渡辺謙が共演と話題をまいていた本作。予告編の時からあのチェロのような音楽も気になっていたので心待ちにしていました。
夢の世界に入って企業秘密を掠め取る仕事を生業にしているのがディカプリオ演じるコブという男。どうもワケ有りで家族と暮らしていたアメリカへ帰れないらしい。
クライアントから依頼を受けたターゲットが渡辺謙演ずる大物実業家サイトー。日本ロケで新幹線も特別出演しています。
結局、サイトーからの抜き取りに失敗し、逆にサイトーからライバルに仕掛けてほしいと依頼を受けることに。依頼は夢の中での発想の抜き取りではなく植え付け＝インセプションとなっ！ しかも、成功すればアメリカにコブが帰れるようにしてやると言われ、引き受けるコブ。
なんていう導入ですが、このあと不可能といわれるインセプションのためのチームが組まれて、きちんとそれぞれの役回りがはっきりしているので面白いんですな。
例えば夢の設計士アリアドネ役に映画「ジュノ」のエレン・ペイジ。マイケル・ケイン演じる先生の紹介で初めてコブと会って、その能力を試すシーンの映像が無限を感じさせて、自分も設計してみたーいと共感。
偽造師というのがトム・ハーディ演じるイームスの役どころで、夢の中で人物になりすますことができるんですな。初登場の際は昔のハリソン・フォードっぽい無頼漢的な感じがいいんですねー。夢ではターゲットが信頼を寄せるおじさまになりすますんです。このおじさまが久々のトム・べレンジャーで、脇までニヤリとする役者がでていて飽きません。
その他睡眠薬の調合師のほか、サイトーはツーリスト（観光客）として夢へ入っていくんですね。
そして忘れてならないのがコブの相棒でポイントマンのジョゼフ・ゴードン・レヴィット演じるアーサー。このアーサーがとにかくクールでしかもキーマンの仕事をやってくれてカッコイイのです！
役者さん自体は知らなかったし、他の役ではこんな絶賛しないかもしれませんが、この役では秀逸！ 予告では回転する部屋の中で格闘したり、紐で浮いている人たちをクルクル縛っている男性です。
ポマードで撫で付けたオールバックの髪に、スーツ姿、ベストが決まっていてカッコよすぎてクラクラします。
何より夢の中の人々に気づかれないよう、設計士に「（カムフラージュのため）キスして」というシーンは色男全開！ 設計士が「やっぱり見られてる」と言ってはにかむのに、アーサーは顔色も変えずに「効果無しか」みたいに分析してるんだもん。ほんとはアリアドネとキスしてみたかったくせにっ！
個人的には昔から好きなキリアン・マーフィが、インセプションされるターゲットとなる御曹司役で出ていることもあり観に行ったのですが、ジョゼフ・ゴードン・レヴィットにとにかく釘付けになりました（スチールなど静止写真では魅力がわかりづらいのですが）。実際、後半はキッカーとしての彼の見せ場がほとんど続きます。
で、夢の描き方も深層に向かって何層も分かれており、目を覚ますためにキック（覚醒）をする人がそれぞれの層に残って音楽の合図をきっかけに皆を現実に引き戻すという設定も面白いんですよ。
え、ディカプリオはどうかって。演技達者ですが、いかんせん「シャッター・アイランド」に続き、また死んだ妻の幻影に縛られる役。この妻に「エディット・ピアフ」でアカデミー賞獲ったマリオン・コティヤールなんですが、文句をあえて言うならこの人選。どうみてもスーザン・サランドンにしか見えない。もう少し若さがある人がよかったような。或いはメイクや髪が年配っぽいというか濃いっていうか。
最後に、面白く、いい男がキラ星のごとくたくさん出ていて、しかも久々に最後がイヤーな気分にならないつくりの映画でした（コマの憶測はしないという前提で）。ＤＶＤになったらまた買って観よっと！
＜ストーリー＞
ドム・コブ（レオナルド・ディカプリオ）は、人が一番無防備になる状態――夢に入っている時に、他人のアイデアを盗み出すという、犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリスト。その類稀なる才能は企業スパイの世界において引っ張りだこの存在になっていた。だがその才能ゆえ、彼は最愛のものを失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に絶好のチャンスが訪れる。このミッションを果たすことさえできれば、かつての幸せな人生を取り戻せるかもしれないのだ。だがその任務はほぼ不可能に近い「インセプション」と呼ばれるものだった――。
監督：クリストファー・ノーラン
出演：レオナルド・ディカプリオ、エレン・ペイジ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン・レヴィット、マリオン・コティヤール、トム・ハーディ、トム・ベレンジャー、キリアン・マーフィ
丸の内ピカデリーほか全国にて公開
公式サイトリンク：http://www.inceptionmovie.jp/
