をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

最強のふたり (映画)

2012年08月26日 | 映画
映画「最強のふたり」

なかなか痛快でハートウォーミングな映画です。本作に出てくる主人公2名は、片や大金持ちだけど半身不随の障がい者、片やスラム育ちで定職のない黒人青年と、これだけ聞くと「最強」どころか不幸なふたりを想像してしまいます。
それがなぜ「最強」なのか。

出合うはずのないふたりが、富豪の介護人募集を機に出会うのがまず面白いんです。
黒人青年は介護のカの字も知らず、ただ不採用の書類さえもらえれば、失業手当がもらえると面接を受けに来るんだから。つまり、落ちるために面接を受けたわけ。
でも、介護人たちにウンザリしてワガママ放題だった大富豪は、この破天荒な黒人青年に何か感じたんでしょうねー。彼を採用するんです。

そして歯に衣着せぬやりとりを通して、ふたりは化学反応を起こしながらも友情を育んでいくんです。
しかし、大富豪は障がいにより恋人を持つことや人生に悲観的で、黒人青年は弟が反抗期で街のギャングと付き合い出し気が気ではないと、お互い気の重くなる部分も秘めているんですね。

それをふたりはそれぞれどうやって乗り越えていくのか。
特に黒人青年が、昔ワルだったけど筋は通す面倒見のイイあんちゃんで好感が持てます。

車椅子を全速力で押したり、パラグライダーで山々を背景に飛ぶシーンがいいですね。

そしてラスト、ほろりとさせます。粋ですねー。人間賛歌というか。
ちょっとできすぎな感もあるんだけど、実在の人物たちの話だったんですねー。

心が温まるフランス映画でしたー。


「最強のふたり」
9月1日より、TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 六本木 ヒルズ他、全国順次ロードショー
公式ホームページ http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
コメント (2)
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ダークナイト ライジング (映画)

2012年08月11日 | 映画
             Copyright:(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

映画「ダークナイト ライジング」

圧倒されました。クリストファー・ノーラン監督に脱帽です。
個人的にはヒース・レジャーで評価が高かった2作目よりも更にいい。
なぜなら物語展開の素晴らしさや、それを盛り上げる音楽遣いの妙味、そして観終わった後、監督の前作「インセプション」と表裏一体の世界観がひしひしと感じられてきたから。

キャスティングもいい。主演のクリスチャン・ベールはもとより、ゴードン刑事のゲイリー・オールドマンがほとんど病院で寝たきりだけど存在感アリ。
それから、「インセプション」と重なるのがジョセフ・ゴードン・レヴィット、トム・ハーディー、マリオン・コティヤール、マイケル・ケイン、そして大好きなキリアン・マーフィー(しぶとくカカシ男は生き残ってたんですね)。ちなみに渡辺謙は1作目に出ているので今回は出てませんが。

配役それぞれもオーバーラップしてくるんですね。まず、ジョセフは主役より画面に出ている時間が長いのが共通してるし、マイケル・ケインも主人公を見守る役であり、夢かうつつかというありえないはずのシーンがまさにインセプション。
それからトム・ハーディーはビハインド・マスク(仮面の男:インセプションでは他人になり代われ、ダークナイトではマスクを着けている)だし、マリオン・コティヤールに至っては…。

キーワードも「インセプション」では「奈落」が大きな役割を占めていましたが、「ダークナイト」も原点は「奈落」。しかもバットマン側も敵のベイン側も「奈落」のトラウマを引きずって生きてきている。うーん。
そしてテーマの一つが「妄愛」「妄執」といったところも共通しているように感じました。それが人々を危険にさらす。愛情自体は純粋だが…。
と、まさに「インセプション」の世界。

ベイン役のトム・ハーディーが一瞬、本当の顔(インセプションでの彼を想像ください)で出ますが、その表情がイイ! たった一瞬の演技にかけたのだろうけど、感情が伝わってきてせつなくなりました。

ジョセフ・ゴードンは大活躍です。ゴードン本部長の片腕として八面六臂の活躍。最後にある名前が呼ばれるシーンでは、バットマンファンもニヤリとさせる趣向になっています。

あとはセリーナ・カイルをアン・ハサウェイが演じています。セリーナといえば“キャットウーマン”ですが、敢えて私は“バットガール”を演じていると言いたいですね。
キャットウーマンだとしたらミシェル・ファイファー(ティム・バートン監督版)の狂気の美しさとブルース・ウェインとの大人の余韻のある芝居に遠く及ばないし、後半見ればバットガールでしょ。

ともかく、これで完結だと思うと寂しいですが、ノーラン監督の次回作に期待しましょ。

それにしても劇場が意外と空いていたのも残念な気がします。
「インセプション」もそうだったのですが、きっと家で見たらこれほど興奮&圧巻ではないはず。映画館で観ることをオススメします。

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なでしこブラジルに快勝!

2012年08月04日 | サッカー
なでしこがブラジルに快勝!
また夜更かししてしまった…。
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やったぜ! 錦織! ロンドン五輪テニスの部

2012年08月02日 | イベント
ロンドン五輪たけなわの今週。
柔道や水泳など期待されていた種目が思ったより振るわないと言われていますが、金メダル以前でもアツく応援できる試合が本日ありました!

テニスの錦織がスペインのフェレールを破りベスト8進出! 実に88年ぶりの快挙だそうです。
試合中にコートが変わったり、珍しいことも行われましたが、いや、目出度い!
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