(c) 2008 Dor Film-West, MedienKontor Movie, Dor Film, Triluna Film, Bayerischer Rundfunk, ARD/Degeto, Schweizer Fernsehen, SRG SSR idee suisse, Majestic Filmproduktion, Lunaris Film- und Fernsehproduktion All rights reserved
映画「アイガー北壁」
スイスに行ったら数々の名峰を目にしたいと思ううちの１つが、このアイガー。
このアイガーの北壁は切り立っており、劇中と同じく、ユングフラウヨッホへ向かう登山電車の分岐点クライネ・シャイデック駅周辺で見ることができます。私も以前、スイス旅行した折、この駅で乗り換え、ユングフラウヨッホにむけ、登山電車に乗って山中を掘ったトンネルを進み、途中の駅で停車中に構内の窓から遥か下界や切り立った岩肌を見たり（現在は危ないのでガラスできちんと囲われていました）、記者や観光者側の目線が分かるだけに、所々のシーンが身近に感じられました。
それからアイガーやその他の山での実際のロケーションは、絶対にＣＧでは出せない緊迫感や自然の迫力・無慈悲さをじわじわと感じさせてくれます。
また登山技術的な見どころもありまして、主人公クルツの相棒ヒンターシュトイサーのトラバースシーンはすごいです。ザイルでぶら下がった状態で、絶壁の一枚岩を振り子のように左右に行ったり来たり駆け周り、その反動で遠くのへこみのあるところまで移動するという、まさに「離れ業」を見せてくれます。
が、その後が「くぅ～」なんて浅はかなという場面、途中何度もつらい気持ちになったり、「何でそんなことを～」とか、「あっ！」という場面が続き、自分が同化してしまい、最後、重～くグッタリしてしまいました。それほど後半は目が離せないシーンが続きます（具体的に言えないのも苦しい…）。
昨年の日本映画「劍岳～点の記」も近い題材でしたたけど、どこかホッとするところがありましたが、こちらは主人公の雰囲気も悲壮感が漂っており、く、苦しい…。
でも、これすべて実話なんですよね。ちなみに映画パンフレットも史実や当時の写真、ブラピ主演の「セブン・イヤーズ・チベット」の主人公との接点など載っていて、なかなか読み応えありました。
でも本当に主人公の恋人の女性記者の経験が誇張でなく本当だったら、なんて残酷なと思います。
かな～り胸に応えたお勧め作品です。
(c) 2008 Dor Film-West, MedienKontor Movie, Dor Film, Triluna Film, Bayerischer Rundfunk, ARD/Degeto, Schweizer Fernsehen, SRG SSR idee suisse, Majestic Filmproduktion, Lunaris Film- und Fernsehproduktion All rights reserved
＜story＞
ベルリン・オリンピック開幕直前の1936年夏。ナチス政府は国家の優位性を世界に誇示するため、アルプスの名峰アイガー北壁のドイツ人初登頂を強く望み、成功者にはオリンピック金メダルの授与を約束していた。山岳猟兵のトニー（ベンノ・フュルマン）とアンディ（フロリアン・ルーカス）は、難攻不落の山を次々と踏破し、優秀な登山家として知られ始めていた。2人は世間の盛り上がりに戸惑いながらも、《殺人の壁》と恐れられていたアイガー北壁への挑戦を決意する。麓には報道関係者や見物客が集まり、その中にはトニーのかつての恋人で、新聞記者のルイーゼ（ヨハンナ・ヴォカレク）の姿もあった。天候を待つこと数日。ある晩、トニーとアンディは北壁への登攀を開始する。彼らのすぐ後をオーストリア隊が追い、4人は快調に高度を上げていくが、メンバーの負傷や急な悪天候に見舞われ、彼らは想像を絶する状況へと追い込まれていく……。
映画『アイガー北壁』 本日より、ヒューマントラストシネマ有楽町 新宿バルト9他、全国順次ロードショー
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映画「アイガー北壁」
スイスに行ったら数々の名峰を目にしたいと思ううちの１つが、このアイガー。
このアイガーの北壁は切り立っており、劇中と同じく、ユングフラウヨッホへ向かう登山電車の分岐点クライネ・シャイデック駅周辺で見ることができます。私も以前、スイス旅行した折、この駅で乗り換え、ユングフラウヨッホにむけ、登山電車に乗って山中を掘ったトンネルを進み、途中の駅で停車中に構内の窓から遥か下界や切り立った岩肌を見たり（現在は危ないのでガラスできちんと囲われていました）、記者や観光者側の目線が分かるだけに、所々のシーンが身近に感じられました。
それからアイガーやその他の山での実際のロケーションは、絶対にＣＧでは出せない緊迫感や自然の迫力・無慈悲さをじわじわと感じさせてくれます。
また登山技術的な見どころもありまして、主人公クルツの相棒ヒンターシュトイサーのトラバースシーンはすごいです。ザイルでぶら下がった状態で、絶壁の一枚岩を振り子のように左右に行ったり来たり駆け周り、その反動で遠くのへこみのあるところまで移動するという、まさに「離れ業」を見せてくれます。
が、その後が「くぅ～」なんて浅はかなという場面、途中何度もつらい気持ちになったり、「何でそんなことを～」とか、「あっ！」という場面が続き、自分が同化してしまい、最後、重～くグッタリしてしまいました。それほど後半は目が離せないシーンが続きます（具体的に言えないのも苦しい…）。
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ベルリン・オリンピック開幕直前の1936年夏。ナチス政府は国家の優位性を世界に誇示するため、アルプスの名峰アイガー北壁のドイツ人初登頂を強く望み、成功者にはオリンピック金メダルの授与を約束していた。山岳猟兵のトニー（ベンノ・フュルマン）とアンディ（フロリアン・ルーカス）は、難攻不落の山を次々と踏破し、優秀な登山家として知られ始めていた。2人は世間の盛り上がりに戸惑いながらも、《殺人の壁》と恐れられていたアイガー北壁への挑戦を決意する。麓には報道関係者や見物客が集まり、その中にはトニーのかつての恋人で、新聞記者のルイーゼ（ヨハンナ・ヴォカレク）の姿もあった。天候を待つこと数日。ある晩、トニーとアンディは北壁への登攀を開始する。彼らのすぐ後をオーストリア隊が追い、4人は快調に高度を上げていくが、メンバーの負傷や急な悪天候に見舞われ、彼らは想像を絶する状況へと追い込まれていく……。
映画『アイガー北壁』 本日より、ヒューマントラストシネマ有楽町 新宿バルト9他、全国順次ロードショー
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