をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

イントゥザワイルド(映画)

2009年02月26日 | 映画
MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE, A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION.All Rights Reserved.


In to the wild (映画)

「In to the wild (荒野へ!)」かなり心に響く作品でした。

大学を優秀な成績で卒業した青年が、放浪の旅に出て、最後には目的地としていたアラスカへ分け入っていく。彼が普通の生活を捨て、お金も焼き払い旅に出たのは何が根底にあったのか。
結局、主人公は人との深い関わりを避けているにもかかわらず、逆に心の触れ合った人との関係性が普通の人よりも深くなっている。それに気づかないのか気づこうとしないのか。ラスト、あの虹の向こうに彼は何を見たのか。観客に静かに問いかけてくる。

現実は小説を凌駕することがある。実話に基づく映画である。
監督はショーン・ペン。大自然の迫力もさることながら、役者陣もそれぞれの人生の哀感をかもし出してかなりいい。

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祝 アカデミー賞 ダニー・ボイル監督

2009年02月24日 | 映画
アカデミー賞は「スラムドッグ$ミリオネア」が総なめでしたね。
おめでとう!ダニー・ボイル監督!

(写真は監督とみのもんたさん。「ファイナル・アンサー!」)
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ダニー・ボイル監督来日

2009年02月18日 | 映画
只今、アカデミー賞有力候補のひとつ「スラムドッグ&ミリオネア」の監督、ダニー・ボイルが来日中。今日は記者会見に行ってきました。
トレイン・スポッティング」以来大好きな監督に会えて大感激! 
今日は広之真田と食事するんだー、とおっしゃっていました。
詳しくは、また。
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バンコック・デンジャラス (映画)

2009年02月14日 | 映画
   (C)2007 Bangkok Dangerous, Inc. All Rights Reserved.


映画「バンコック・デンジャラス

タイの中心バンコクを舞台に、ニコラス・ケイジが孤独な暗殺者に扮したこの作品。
最近は「ナショナル・トレジャー」やアメコミものなど娯楽作が多かったケイジですが、今回はプロデューサーとしても名を連ね、ハリウッドでもリメイクされる話題作「The eye」のパン兄弟を監督として迎えて、シリアスな大人の映画を見せようと奮闘しています。

やはりタイでロケしたのがこの作品に大きなポイントを与えています。アメリカが舞台だったら陰影のない作品になっていたでしょう。
タイのむわっと湿気を感じる空気感や、善悪が混沌とした路地裏、象が練り歩き濃厚な衣装の女性が踊るエキゾチックさなど。だからこそ主人公が思いを寄せる聾唖の女性が泥の中に咲く睡蓮のように美しく清楚に感じられるのでしょう。

そして圧巻は中盤の水上マーケットのシーン。色とりどりの果実や花が船に乗せられて水上を流れていきます。転じてスピード感ある追撃シーンへ変化します。

と、基本はアクションなのですが、先ほど述べた現地の聾唖の女性との純愛が結構時間を割いて語られるのが良かったと思います。チャーリー・ヤンという女優さん自体が役に合っていたともいえますが。

荒削りなところも多い作品ですが、ベタなころの香港映画を見たような感じのする映画でした。

2009年5月9日 渋谷東急 109シネマズ×ユナイテッド・シネマほか全国ロードショー





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我が至上の愛 アストレとセラドン(映画)

2009年02月08日 | 映画
映画「我が至上の愛 アストレとセラドン

古典を忠実に再現したエリック・ロメール監督のこの作品。
映画を見た後の印象は、物語性の強いバレエを見た後の鑑賞後に近いものを感じました。
原作は17世紀に作られた「アストレ」。物語は5世紀のロワール地方が舞台です。1組のカップル、アストレとセラドンは、親に結婚を反対されているが、ある思い違いから別れ別れになり、しかし想いは絶えず、ついに結ばれる恋愛話です。

途中、ニンフや術師が出てきてセラドンを助けたり、セラドンが女装したりと色々あります。ただし、ニンフといってもどう見ても領主のわがまま娘で、セラドンを手放そうとしないのが、ギリシア神話調ですね。

映像は美しくお耽美です。フワリフワリとフランス文学のこういう感じが好きな人にはたまらないかも。逆に「鳩の翼」のようにしっかりとした人物描写の英文学がお好きな方は、ガクッとくるかも。

物語は、アストレがそのセラドンを探しに旅へ出るのですが、これがハリウッドならドラクエ調になる?のでしょうが、フランスですからいたって悠長で物見遊山的なんです。しかも軽薄男もくっついてきて、うたを歌ったり、やなことを言う。

それから終盤、セラドンの女装は、いくら美男とはいえ、どう見ても男。しかもセラドンと分からないのが不思議です。それが物語のお約束なんでしょうが。見ているうちに、青池保子先生の漫画「エロイカより愛をこめて」の伯爵(怪盗エロイカ)に見えてきてしまいました。顔ながーいですもんね。

そして唐突なラストに「えっ?」と客席多数から声が。
フランス古典や時代的な雰囲気、美しい衣装や風景がお好きな方はどうぞ。

監督・脚本:エリック・ロメール
出演:アンディー・ジレ/ステファニー・クレイヤンクール/セシル・カッセル/ジョスラン・キヴラン

<物語>5世紀、ローマ時代。羊飼いの少女アストレは恋人のセラドンが浮気をしたと疑い、「私の前に二度と現れないで」と一方的に別れを告げる。絶望したセラドンは川に身を投げるが、ニンフによって命を救われ、彼女たちの城へ迎えられる。その美貌がマダムの心をとらえ、留まるよう説得されるセラドンだったが、やがて城の暮らしを捨てると、アストレの言葉を忠実に守り村へも帰らず、ひとり森の中で暮らし始める。
URL: http://www.alcine-terran.com/wagaai/銀座テアトルシネマ他ロードショー

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