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ニューヨーク・ニューヨーク (映画)

2008年07月14日 | 映画
映画「ニューヨーク・ニューヨーク

先日トニー賞授賞式を見ていたら、「南太平洋」の舞台で主演男優賞をとった受賞者がプレゼンターをみて「ライザ・ミネリだよ!」と感激していた。それほど、ライザ・ミネリはミュージカル&舞台では雲の上の人なのだ。

彼女といえば「キャバレー」なのだが、この「ニューヨーク・ニューヨーク」の曲も聞けばなんとなく知ってる曲だと思う。昔愛し合っていた2人が貧しい頃作った曲という設定なのだ。

さて、相手役のサックス・プレーヤーにはロバート・デ・ニーロ。破天荒なジャズマンを演じている。
この2人が組むのだから見ごたえはある。
そして監督はマーティン・スコセッシ。最近の作品より好きだなー。

物語はミュージシャン夫婦の物語。才能はあるが破天荒で、すぐ人と袂を分かつ夫は楽団のコンマスを辞め、妻は実は図抜けた才能を秘め、プロデューサーに見出されていくとなれば、2人の間には亀裂が入っていくのは明らか。しかも、その分岐点に妊娠があり、妻を愛していながら才能に嫉妬した夫は、子どもを喜んでいたはずなのに、反対のことを言ってしまう。ここから別の道を歩むようになる2人。
夫もジャズマン兼店のオーナーとなりそこそこ成功するが、妻はエンターテイナーとして破格の成功を果たす。傍らには息子が。楽屋を訪ねた夫と息子の会話が悲しい。そしてラスト。

華やかな舞台のシーンとはうらはらに、哀愁を感じさせる大人の映画なのである。

監督/ マーティン・スコセッシ
脚本/ アール・マック・ローチ  マルディク・マーチン、音楽/ フレッド・エフ ジョン・カンダー、出演/ ライザ・ミネリ、ロバート・デ・ニーロ、ライオネル・スタンダー、バリー・プライマス、1977年 アメリカ


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