報恩坊の怪しい偽作家!

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 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「修学旅行2日目」 4

2024-09-01 16:28:58 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[5月9日14時00分 天候:晴 沖縄県国頭郡恩納村 シェラトン沖縄サンマリーナ・リゾート]

 バスガイド「皆様、本日もお疲れ様でした。バスはまもなく、皆様の2日目の宿泊先、シェラトン沖縄サンマリーナ・リゾートへと到着致します。こちらのホテルはその名の通り、アメリカ資本のシェラトンホテルグループが運営しているリゾートホテルでございます。作者の弟が結婚式を挙げたことで知られ、作者は『私の法統相続は免除されているものだと確信した』と述べており……」

 高橋「先生、体の具合は大丈夫ですか?」
 愛原「今は大丈夫だ」
 リサ「先生!ここのホテル、結婚式場あるんだって!」
 愛原「あ、ああ。チャペルなら、既に作者が取材して……あ、いや、そうじゃない。だから何だ?」
 リサ「わたし達もしよ!?」

 リサは鼻息を荒くして迫って来た。
 レイチェルを乗り越えて。

 愛原「オイオイ……💦」
 レイチェル「BOWと人間との結婚は、BSAAでは認めておりませン」
 リサ「えーっ!」
 レイチェル「BOWが人間と結婚してしまったばっかりに、欧州本部ではちょっと問題になりましたからね……」
 愛原「ウィンターズ夫妻とその娘、ローズマリーのことか」
 レイチェル「あれは欧州本部がイーサン・ウィンターズの正体に気づけなかったミスですね。ローズが生まれてから気づいてしまったもので」
 愛原「その欧州本部、今かなりガタガタらしいな?」
 レイチェル「……私は北米支部の者ですので」

 BSAAも一枚岩ではなくなったということか。

 リサ「おっ、着いた!」

 バスはホテルのメインタワーのエントランスの前に到着した。

 バスガイド「お疲れさまでした。皆様、お忘れ物のございませんように……」

 私と高橋はいつもの通り、1番最後に降りて、生徒達の忘れ物の有無を確認する。
 今度はリサ達、ブルマを脱ぎ捨ててるなんてことは無かった。

 坂上「バスから降りたら、荷物を持ってホテルの中に入ってください!」
 愛原「忘れ物確認、OKです」
 バスガイド「かしこまりました」

 私もバスを降りると、ホテルの建物を見上げた。

 高橋「うひょー!最近の修学旅行生は、こんな高級ホテル泊まるんスか!?」
 愛原「……らしいな」

 私立だからかと思っていたが、公立でもこういうホテルに泊まることはあるらしいな。
 前日が市街地にあって、歴史ある古いホテルだったのに対し、一転して今度は高級リゾートホテルだ。

 愛原「仙台の秋保温泉のホテルもなかなか高級だったと思うが、ここはそれ以上だな。プライベートでは、まず来ねぇぞ」

 作者の代弁であるw

 高橋「そ、そうっスね」
 リサ「わたしは先生と一緒なら、どのホテルでもいいよ」
 高橋「それはそうだ」
 リサ「あ、でも、先生とバラバラになるカプセルホテルはちょっと困るな」
 高橋「ゼータク言ってんじゃねぇ」
 リサ「あ、でも、ホテル天長園は危険過ぎるからやめてね」
 高橋「それは激しく同意だ!」
 三上「愛原!何をしている!?早くホテルに入れ!」
 リサ「っ!?あっ、はーい!」

 ヤベェヤベェ!
 私達も怒られるところだった。
 ここでやるのは、マリンアクティブ。
 リゾートホテルならではだろう。

[同日15時00分 天候:晴 同ホテル・ビーチ]

 高橋「先生……ちょっと怪しくないスか?」
 愛原「何が?」
 高橋「麦わら帽子にグラサン、アロハシャツに短パンにサンダル……」
 愛原「あ?“ベタなビーチにいるオッサンの法則”だろ?これでいいんだよ」
 高橋「そ、そうっスか?」
 愛原「オマエ、探偵が目立ってどうすんだよ?」
 高橋「はっ!そ、そうでした!た、直ちに着替えてきます!」
 愛原「いや、いいよ」

 高橋は高橋で、『ナンパ目的のヤリ○ン男』みたいな出で立ちだった。
 まあ、ビーチ青○モノのAVに出て来る男優みたいな恰好だと言えば分かるだろうか。
 イケメンの高橋がこんな格好してるもんだから……。

 高橋「先生!助けてくださーい!」
 ギャルA「こっち来て酒飲もうよ!」
 ギャルB「こっち来て一緒に泳ごう!」
 ギャルC「部屋に連れ来んじゃう!?」
 愛原「いいねー!若いイケメンはー!?あぁ!?」 
 ギャルA「だれ?あのオッサン!」
 高橋「俺は仕事中だっつーの!」 
 ギャルB「仕事なんかいーじゃん!」
 高橋「せんせぇーっ!?」
 愛原「自力で何とかしろや!」

 私みたいな、あえてダサい恰好で来ればいいものを、あえてイケメンならではの恰好してくるから……全く。

 リサ「お兄ちゃん、逆ナンされたん?」
 愛原「いつもの事だよ」

 どうして私達がビーチに来ているのかというと、リサ達がここで泳ぐつもりだったからだ。
 リサ達は水着に着替えていた。
 さすがにここに来てスクール水着なんてことは無く、それぞれ可愛い水着を着ていた。
 まあ、高等部ともなると、いわゆる『スクール水着』ではなく、『競泳水着』で水泳の授業を受けることになるのだが。

 リサ「去年買ったヤツだね。今年も新しいの欲しいな!」
 愛原「夏になったら買ってやるよ」
 リサ「わーい!」
 小島「いいなぁ」
 リサ「わたしの場合、サイズがギリギリだからね」

 リサはお尻の辺りを指さした。
 確かに昨年はビッタリだったビキニショーツが、今年は少しキツそうだ。
 お尻に少し食い込んで、リサは私の前でわざわざクイッと直している。

 淀橋「でも男子にとっては、少しキツいのを着てる女子の方がいいみたいよ?」
 リサ「ほおほお」
 小島「ちょっと男子ィ!ジロジロ見ないでっ!!」
 レイチェル「おカネ、取りますか?」
 淀橋「いいね!」

 レイチェルもビキニ姿だったが、アメリカ人らしく、とてもグラマーな体型だった。
 更にBSAAの養成員として軍事訓練を受けていることもあり、腹筋もバキバキに割れている。

 レイチェル「私達と泳ぎたい人は、1回……」
 男子生徒A「カネ取るの!?」
 レイチェル「10ドルです」
 男子生徒B「しかも米ドル!?」
 男子生徒C「何ゆえ!?」
 レイチェル「今は円安だからです」

 レイチェルの意外な一面。
 カネにうるさい。
 いや、アメリカ人は皆こうなのか?

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