[2月22日23:30.天候:晴 東京都台東区花川戸 東武浅草駅→特急“スノーパル2355”(列番不明)1号車内]
集合時刻になった。
全部の人数は120人くらい。
中等部は40人のクラスで編成されていたので、全部合わせて120人ほど。
中には中等部を卒業してから、別の高校や高専に行ってしまった生徒もいるので、本当に全員が集まったわけではない。
そして、当時の担任教師や副担任も合せて130人くらいになるだろうか(同行の私達も含む)。
確かにこの人数なら、在来線特急3両編成分くらいかもしれない。
フル規格の新幹線なら2両分くらいか。
教頭:「えー、本日は1年ぶりに皆さんとお会いできて、本当に嬉しいです」
見送りには中等部の教頭先生と、高等部の副校長先生が来た。
あくまでも中等部の代替修学旅行なのだからと、挨拶は中等部の教頭先生が行い、高等部の副校長先生は注意事項を話す程度であった。
大沢:「ただいま御紹介に預かりました妙観光の大沢と、こちら愛国清澄です。本日より皆様のお世話をさせて頂きます。よろしくお願い致します」
それにしても、同乗する聖クラリス女学院の生徒達はどこに集合しているのだろう?
と、思いきや……。
愛原:「ん?」
その時、私のスマホにメール着信があった。
見ると、相手は善場主任。
メールを見てみると、聖クラリス女学院のことだった。
善場主任の情報によると、彼女らは一旦学校に集まり、そこからバスで浅草駅に向かい、直接ホームまで行くというプランなのだそうだ。
大沢:「それでは早速列車に乗りたいと思いますが、ちょっと今、別の団体さんが乗車中とのことで、今しばらくお待ちください」
私は彼女らの様子を見に行くことにした。
改札口まで行くと……。
ケンショーブラック:「それでは、聖クラリス女学院の皆様がホームに入ります。皆様、お願いします!」
ケンショーグリーン:「クフフフフフ……。皆さん、美少女揃いですね。嗚呼、私、とても功徳を実感しております。……嗚呼、そこのあなた、銀髪と白い肌が美しい……。ハーフでいらっしゃいますか?」
銀髪の女生徒:「……!!」(ギロッとケンショーグリーンを睨み付ける)
ケンショーグリーン:「ハァ、ハァ……!も、もっと睨んでください!」(*´Д`)
やっぱり危なっかしい旅行会社だ。
そういった意味では、まだ妙観光の大沢さん達は誠実で安心できる。
それにしても、あの銀髪のコ……。
何だか気になるなぁ……。
愛国清澄:「そろそろ乗車が終わりましたかね?」
愛原:「あっ、はい!そのようですね!」
愛国清澄:「それでは東京中央学園の皆さんにも乗車してもらいましょう」
愛原:「そ、そうですね!そうしましょう!」
私と女性エージェントは、先ほどの集合場所に戻った。
大沢:「トイレが済みましたら、ここに戻って来てください。あと、飲み物は今のうちこの駅の自販機で購入しておいてください。車内販売や列車内に自販機はございません。また、新藤原駅まで車外に出ることはできませんので、ご注意ください」
どうやら待っている間、トイレに行かせるなどしているようだ。
確かにホームにトイレは無いし、あとは電車のトイレしか無いので、広いトイレを使いたければ今の内かもしれない。
愛原:「高橋は?」
リサ:「タバコ。わたしもサイトーとトイレ行ってくる」
愛原:「行ってらっしゃい」
こうして、私達がホームに入ったのは、発車の10分ほど前だった。

愛原:「ここだ、ここまで行くんだ」
私は路線図を指さしながら行った。
リサ:「末端の会津田島まで行ったことのある私達としては、あまり驚きは無い」
愛原:「ま、まあ、そうなんだけどな!」
現在、“スノーパル”は3両編成で運転されている。
だが、ホームにはその3両編成の前に、同じ編成が連結されており、東京中央学園はその増結車両に乗るようだ。
愛原:「ふーん……」
後ろ3両の編成のうち、真ん中の車両と最後尾車両(6号車と5号車)に聖クラリス女学院が乗り込んでおり、4号車に一般客が乗るという形らしい。
なので側面の行き先表示も、後ろ3両は『スノーパル 会津高原尾瀬口』となっているのに対し、東京中央学園の貸切編成側は、『修学旅行』という表示がしてあった。
これらの表示、どうも日によって(編成によって?)違うらしい。
私が下調べした時、ネットの画像では、『臨時 SPECIAL TRAIN』という表示であった。
また、修学旅行列車の場合も、『臨時』だったり、『貸切』だったりとバラバラだ。
その為か、普段の“リバティー会津”の時は6両編成時、前編成と後ろ編成が貫通扉で行き来できるようになっているのだが、今回は行き来できないようになっていた。
〔「4番線に停車中の列車は23時55分発、特急“スノーパル2355”号、会津高原尾瀬口行きです。専用の乗車券をお持ちでないお客様は、ご乗車になれません。また、途中の停車駅で降りることはできませんので、ご注意ください。……」〕
東武浅草駅は日本のターミナル駅では、特殊な構造をしている。
まず、1番線以外は6両編成までしか入れない。
それどころか、下り方向、前の車両はホームが細い為に、ドアカットしなければならないほどだ。
特急ホームもそう。
前編成の所の時点で、既に車両とホームの間の幅が半端無く広い為に、ドアカットまではしないものの、渡り板が置かれている有り様だ。
その為か、前編成の後ろの車両(3号車)のドアから乗るよう案内される。
車両は新型の500系と呼ばれる車両で、これも“リバティー会津”の時に乗った車両だ。
シートピッチは新幹線の普通車くらいなので、けして狭くはない。
大沢:「会長代理と助手の方は、こちらへどうぞ」
愛原:「どうも」
私達は1番前の席へ案内された。
テーブルは壁から出す方式だが、座席のテーブルより大きい感じだ。
また、肘掛けの中にもテーブルが収納されている。
更には充電用のコンセントや、Wi-Fiもあった。
リサ:「私達はここでいい?」
絵恋:「そうしましょう!」
リサと絵恋は私達の後ろに座った。
どうやら、席までは決まっていないようである(何組が何号車に乗るかまでは決まっているようだが)。
〔「ご案内致します。この電車は23時55分発、特急“スノーパル2355”号、会津高原尾瀬口行きです。尚、前3両、1号車から3号車は修学旅行専用車両となっております。お手持ちのキップに書かれております座席番号をお確かめの上、指定の席にお掛けください。……」〕
私と高橋はテーブルの上に、お茶や水のペットボトルを置いた。
リサ達もそうしている。
ホームから、発車メロディが聞こえてくる。
“Passenger”という曲名だ。
ドアが閉まると、電車はゆっくりと走り出した。
ゆっくりなのは、この先には90度に近い直角カーブがあり、その制限速度は15キロだからである。
さしもの新型車両も、車輪を軋ませて進む。
〔♪♪♪♪。「お待たせ致しました。本日も東武鉄道をご利用頂き、ありがとうございます。23時55分発、特急“スノーパル2355”号、会津高原尾瀬口行きです。停車駅は北千住、新越谷、春日部です。……」〕
特急停車駅のとうきょうスカイツリー駅は止まらず、逆に特急通過駅の新越谷駅に止まる辺り、スキー列車らしいと言える。
まだ発車したばかりということもあって、車内は賑やかだ。
本当なら仲の良い友人同士、座席を向かい合わせにして、減光時刻まで盛り上がりたいだろうに、コロナ対策の為に、向かい合わせは禁じられている。
また、寝る時もマスクを外さないようにという御達しが出ていた。
車内は暖房が効いて温かい。
本当なら、寝酒を煽って寝たいところだが、自分も引率者の1人だということを忘れてはいけない。
集合時刻になった。
全部の人数は120人くらい。
中等部は40人のクラスで編成されていたので、全部合わせて120人ほど。
中には中等部を卒業してから、別の高校や高専に行ってしまった生徒もいるので、本当に全員が集まったわけではない。
そして、当時の担任教師や副担任も合せて130人くらいになるだろうか(同行の私達も含む)。
確かにこの人数なら、在来線特急3両編成分くらいかもしれない。
フル規格の新幹線なら2両分くらいか。
教頭:「えー、本日は1年ぶりに皆さんとお会いできて、本当に嬉しいです」
見送りには中等部の教頭先生と、高等部の副校長先生が来た。
あくまでも中等部の代替修学旅行なのだからと、挨拶は中等部の教頭先生が行い、高等部の副校長先生は注意事項を話す程度であった。
大沢:「ただいま御紹介に預かりました妙観光の大沢と、こちら愛国清澄です。本日より皆様のお世話をさせて頂きます。よろしくお願い致します」
それにしても、同乗する聖クラリス女学院の生徒達はどこに集合しているのだろう?
と、思いきや……。
愛原:「ん?」
その時、私のスマホにメール着信があった。
見ると、相手は善場主任。
メールを見てみると、聖クラリス女学院のことだった。
善場主任の情報によると、彼女らは一旦学校に集まり、そこからバスで浅草駅に向かい、直接ホームまで行くというプランなのだそうだ。
大沢:「それでは早速列車に乗りたいと思いますが、ちょっと今、別の団体さんが乗車中とのことで、今しばらくお待ちください」
私は彼女らの様子を見に行くことにした。
改札口まで行くと……。
ケンショーブラック:「それでは、聖クラリス女学院の皆様がホームに入ります。皆様、お願いします!」
ケンショーグリーン:「クフフフフフ……。皆さん、美少女揃いですね。嗚呼、私、とても功徳を実感しております。……嗚呼、そこのあなた、銀髪と白い肌が美しい……。ハーフでいらっしゃいますか?」
銀髪の女生徒:「……!!」(ギロッとケンショーグリーンを睨み付ける)
ケンショーグリーン:「ハァ、ハァ……!も、もっと睨んでください!」(*´Д`)
やっぱり危なっかしい旅行会社だ。
そういった意味では、まだ妙観光の大沢さん達は誠実で安心できる。
それにしても、あの銀髪のコ……。
何だか気になるなぁ……。
愛国清澄:「そろそろ乗車が終わりましたかね?」
愛原:「あっ、はい!そのようですね!」
愛国清澄:「それでは東京中央学園の皆さんにも乗車してもらいましょう」
愛原:「そ、そうですね!そうしましょう!」
私と女性エージェントは、先ほどの集合場所に戻った。
大沢:「トイレが済みましたら、ここに戻って来てください。あと、飲み物は今のうちこの駅の自販機で購入しておいてください。車内販売や列車内に自販機はございません。また、新藤原駅まで車外に出ることはできませんので、ご注意ください」
どうやら待っている間、トイレに行かせるなどしているようだ。
確かにホームにトイレは無いし、あとは電車のトイレしか無いので、広いトイレを使いたければ今の内かもしれない。
愛原:「高橋は?」
リサ:「タバコ。わたしもサイトーとトイレ行ってくる」
愛原:「行ってらっしゃい」
こうして、私達がホームに入ったのは、発車の10分ほど前だった。

愛原:「ここだ、ここまで行くんだ」
私は路線図を指さしながら行った。
リサ:「末端の会津田島まで行ったことのある私達としては、あまり驚きは無い」
愛原:「ま、まあ、そうなんだけどな!」
現在、“スノーパル”は3両編成で運転されている。
だが、ホームにはその3両編成の前に、同じ編成が連結されており、東京中央学園はその増結車両に乗るようだ。
愛原:「ふーん……」
後ろ3両の編成のうち、真ん中の車両と最後尾車両(6号車と5号車)に聖クラリス女学院が乗り込んでおり、4号車に一般客が乗るという形らしい。
なので側面の行き先表示も、後ろ3両は『スノーパル 会津高原尾瀬口』となっているのに対し、東京中央学園の貸切編成側は、『修学旅行』という表示がしてあった。
これらの表示、どうも日によって(編成によって?)違うらしい。
私が下調べした時、ネットの画像では、『臨時 SPECIAL TRAIN』という表示であった。
また、修学旅行列車の場合も、『臨時』だったり、『貸切』だったりとバラバラだ。
その為か、普段の“リバティー会津”の時は6両編成時、前編成と後ろ編成が貫通扉で行き来できるようになっているのだが、今回は行き来できないようになっていた。
〔「4番線に停車中の列車は23時55分発、特急“スノーパル2355”号、会津高原尾瀬口行きです。専用の乗車券をお持ちでないお客様は、ご乗車になれません。また、途中の停車駅で降りることはできませんので、ご注意ください。……」〕
東武浅草駅は日本のターミナル駅では、特殊な構造をしている。
まず、1番線以外は6両編成までしか入れない。
それどころか、下り方向、前の車両はホームが細い為に、ドアカットしなければならないほどだ。
特急ホームもそう。
前編成の所の時点で、既に車両とホームの間の幅が半端無く広い為に、ドアカットまではしないものの、渡り板が置かれている有り様だ。
その為か、前編成の後ろの車両(3号車)のドアから乗るよう案内される。
車両は新型の500系と呼ばれる車両で、これも“リバティー会津”の時に乗った車両だ。
シートピッチは新幹線の普通車くらいなので、けして狭くはない。
大沢:「会長代理と助手の方は、こちらへどうぞ」
愛原:「どうも」
私達は1番前の席へ案内された。
テーブルは壁から出す方式だが、座席のテーブルより大きい感じだ。
また、肘掛けの中にもテーブルが収納されている。
更には充電用のコンセントや、Wi-Fiもあった。
リサ:「私達はここでいい?」
絵恋:「そうしましょう!」
リサと絵恋は私達の後ろに座った。
どうやら、席までは決まっていないようである(何組が何号車に乗るかまでは決まっているようだが)。
〔「ご案内致します。この電車は23時55分発、特急“スノーパル2355”号、会津高原尾瀬口行きです。尚、前3両、1号車から3号車は修学旅行専用車両となっております。お手持ちのキップに書かれております座席番号をお確かめの上、指定の席にお掛けください。……」〕
私と高橋はテーブルの上に、お茶や水のペットボトルを置いた。
リサ達もそうしている。
ホームから、発車メロディが聞こえてくる。
“Passenger”という曲名だ。
ドアが閉まると、電車はゆっくりと走り出した。
ゆっくりなのは、この先には90度に近い直角カーブがあり、その制限速度は15キロだからである。
さしもの新型車両も、車輪を軋ませて進む。
〔♪♪♪♪。「お待たせ致しました。本日も東武鉄道をご利用頂き、ありがとうございます。23時55分発、特急“スノーパル2355”号、会津高原尾瀬口行きです。停車駅は北千住、新越谷、春日部です。……」〕
特急停車駅のとうきょうスカイツリー駅は止まらず、逆に特急通過駅の新越谷駅に止まる辺り、スキー列車らしいと言える。
まだ発車したばかりということもあって、車内は賑やかだ。
本当なら仲の良い友人同士、座席を向かい合わせにして、減光時刻まで盛り上がりたいだろうに、コロナ対策の為に、向かい合わせは禁じられている。
また、寝る時もマスクを外さないようにという御達しが出ていた。
車内は暖房が効いて温かい。
本当なら、寝酒を煽って寝たいところだが、自分も引率者の1人だということを忘れてはいけない。
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