gooのブログを利用しておいて何だが、ヤフーニュースに時折出てくるコメント欄は見ていて飽きない。実に色々な意見があるものと思うものだ。gooには“ニュース畑”とかいうのがあったのだが、取り上げている記事が当たり障りの無いものばかりでつまらなく、そのせいなのか廃止されてしまった。その点ヤフコメの場合、絶対にワザとだろ?と突っ込みたくなるくらい荒れそうな記事(恋愛モノ、結婚モノ、中韓モノなど)にコメント欄をつけて、実際に荒れているものを見て笑ってしまうのだ。
高尚な人達は低レベルのヤフコメ住民がと蔑んでおられるようだが、元より高レベルの人間が見ていようはずもない。私とて、社会的地位は底辺レベルだ。ヤフコメを見て楽しいと思うということは、私も所詮そのレベルだということだ。放っておいてほしい。
あ、そうそう。その荒れそうな記事のほとんどが、何故かマイナビニュースっていうオチだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
敷島はコーヒーカップを持ちながら、研究所の事務室の外を見ていた。
「何か、雲行きが怪しいな。こりゃ、一雨降るな」
〔「……宮城県の東部仙台には大雨・雷注意報が発令されています。大気の状態が非常に不安定です。急な強い雨、雷、突風にご注意ください」〕
事務室のテレビで流れているNHKのアナウンサーは、神妙な顔をして天気予報を流していた。
窓ガラスに雨粒の当たる音がする。
「降ってきたか……」
窓ガラス越しにゴロゴロと遠雷の音が聞こえる。
「もう夏だな」
敷島は残ったコーヒーを一気に飲んだ。
「おい、敷島君」
そこへ南里が事務室に入ってくる。
「ボーカロイド達に落雷しないように、十分注意してくれ」
「落雷するんですか!?」
「そりゃあ、中身は金属じゃ。生身の人間より落雷する確率は高い。頑丈なエミリーでさえ昔、落雷した時はそりゃもう大変じゃったんじゃ」
「へえ……。あのターミネーチャンがねぇ……。意外な弱点があるもんだ」
「今、鏡音達と初音が出先から戻ってきている最中じゃろ?」
「ええ。30分くらい前、泉中央駅に着いたということで、それからバスに乗り換えて来ますから、そろそろ着くんじゃないでしょうかね?」
実は研究所の裏手……といっても崖の下だが、そこにバスの折り返し場がある。
循環バスだが、実はのぞみヶ丘ニュータウンの端にある研究所の裏手で折り返すというパターンだ。
と、そこへ……。
「おっ、帰ってきたようじゃ」
「噂をすれば……ですね」
「あ~!今日の天気、マジで鬼だYo~!」
「雷が遠いうちに帰れて良かった!」
「ただいま帰りましたー!」
ずぶ濡れの状態で3人のボーカロイド達が戻って来た。
「お疲れさん。ライブイベントは成功したみたいだな。さっき、イベント制作会社から電話があったよ」
「ありがとうございます」
「3人とも・体を拭きなさい」
エミリーがバスタオルを持ってきた。
「あと・着替えて」
その時、外の景色が光った。
「うわっ!?」
落雷の大きな音が響く。レンがびっくりした声を上げた。
「段々雷が近くなっているようじゃな。雷注意報が解除になるまで、外には出んようにな」
「は、はい」
3人のボーカロイド達は、研究所の奥へ行ってしまった。
「落雷の恐れがあって、それが大ダメージになるとは……」
「そこがまだ克服できておらんのじゃよ。敷島君も今後、ボーカロイド達を連れて歩く時には雷に注意するようにな」
「はい」
オチは無いが、この時のやり取りが後半のドクター・ウィリー戦での大きなヒントに繋がる……。
高尚な人達は低レベルのヤフコメ住民がと蔑んでおられるようだが、元より高レベルの人間が見ていようはずもない。私とて、社会的地位は底辺レベルだ。ヤフコメを見て楽しいと思うということは、私も所詮そのレベルだということだ。放っておいてほしい。
あ、そうそう。その荒れそうな記事のほとんどが、何故かマイナビニュースっていうオチだ。
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敷島はコーヒーカップを持ちながら、研究所の事務室の外を見ていた。
「何か、雲行きが怪しいな。こりゃ、一雨降るな」
〔「……宮城県の東部仙台には大雨・雷注意報が発令されています。大気の状態が非常に不安定です。急な強い雨、雷、突風にご注意ください」〕
事務室のテレビで流れているNHKのアナウンサーは、神妙な顔をして天気予報を流していた。
窓ガラスに雨粒の当たる音がする。
「降ってきたか……」
窓ガラス越しにゴロゴロと遠雷の音が聞こえる。
「もう夏だな」
敷島は残ったコーヒーを一気に飲んだ。
「おい、敷島君」
そこへ南里が事務室に入ってくる。
「ボーカロイド達に落雷しないように、十分注意してくれ」
「落雷するんですか!?」
「そりゃあ、中身は金属じゃ。生身の人間より落雷する確率は高い。頑丈なエミリーでさえ昔、落雷した時はそりゃもう大変じゃったんじゃ」
「へえ……。あのターミネーチャンがねぇ……。意外な弱点があるもんだ」
「今、鏡音達と初音が出先から戻ってきている最中じゃろ?」
「ええ。30分くらい前、泉中央駅に着いたということで、それからバスに乗り換えて来ますから、そろそろ着くんじゃないでしょうかね?」
実は研究所の裏手……といっても崖の下だが、そこにバスの折り返し場がある。
循環バスだが、実はのぞみヶ丘ニュータウンの端にある研究所の裏手で折り返すというパターンだ。
と、そこへ……。
「おっ、帰ってきたようじゃ」
「噂をすれば……ですね」
「あ~!今日の天気、マジで鬼だYo~!」
「雷が遠いうちに帰れて良かった!」
「ただいま帰りましたー!」
ずぶ濡れの状態で3人のボーカロイド達が戻って来た。
「お疲れさん。ライブイベントは成功したみたいだな。さっき、イベント制作会社から電話があったよ」
「ありがとうございます」
「3人とも・体を拭きなさい」
エミリーがバスタオルを持ってきた。
「あと・着替えて」
その時、外の景色が光った。
「うわっ!?」
落雷の大きな音が響く。レンがびっくりした声を上げた。
「段々雷が近くなっているようじゃな。雷注意報が解除になるまで、外には出んようにな」
「は、はい」
3人のボーカロイド達は、研究所の奥へ行ってしまった。
「落雷の恐れがあって、それが大ダメージになるとは……」
「そこがまだ克服できておらんのじゃよ。敷島君も今後、ボーカロイド達を連れて歩く時には雷に注意するようにな」
「はい」
オチは無いが、この時のやり取りが後半のドクター・ウィリー戦での大きなヒントに繋がる……。