中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

大企業が利益を高めなければならない理由は??

2015年05月15日 05時22分19秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)50ページ「企業規模別に見た1社当たり平均売上高」をみましたが、今日は52ページ「企業規模別に見た売上高固定費比率」をみていきます。

下図から、企業規模別の売上高固定費比率をみると。全産業では、中規模企業・小規模企業の売上高固定費比率は大企業よりも高いことが分かります。

白書は、また、大企業の売上高固定費比率が1990年代後半以降低下しているのに対して、中規模企業・小規模企業では引き続き上昇しており、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高固定費比率の差は趨勢的に拡大している。

また、業種別にみると、製造業では、中規模企業・小規模企業の売上高固定費比率は大企業よりも高く、2000年代以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに売上高固定費比率は低下傾向にあるが、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高固定費比率の差は趨勢的に拡大している、とあります。

大企業が固定費比率を下げているということは、企業で最も固定的な正規社員を減少させているということで、これは非正規社員の増加、ブラック企業という社会問題とも関連してきます。

考えてみると、大企業がそこまでして利益を高めなければならない理由って、いったい何なのでしょうか?
日本は経営者や従業員への成功報酬は極めて限定的なので、株主からの要求でしょうか?近視眼的な経営判断は正しいとは言えませんよね!!

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