弘前城は有数の桜の名所ですが、秋の紅葉もなかなか良かったですよ。国道7号線を青森から弘前方面に向かっていると、ずっと向うの正面に頂上に雲がかかった岩木山(1625m)が見えてきました。小雨が降っていて、又距離もかなりあるからでしょう、写真の様にグレーがかって少しぼやけて見えました。
<正面に岩木山>
弘前城に着くと、まずお堀端の美しい桜紅葉が目に入ってきました。城内では丁度菊花展が開かれていて沢山の観光客が訪れていましたが、御多分にもれず中国からの観光客が非常に多く6割以上が中国人のように感じました。
雨も上がり、城内の紅葉はしっとりと素晴しい景観を醸しています。
お城のある方に行くと、ビックリする様な景色が広がっていました。石垣の上にあるべき弘前城は何と平坦地にありました。これにはホントに驚きました。というのは本丸の石垣が外側にふくらみ始めたので、天守真下から石垣の一部を修理することになったのだそうです。その為には天守を移動させる必要があり、平成27年8月~10月にかけて天守を本丸の内側に70m移動させる、天守曳家という作業を行いました。私が今回見た弘前城は、天守曳家によって一時的に移動した弘前城だったんですね。移動したお城を少し上から観る展望所まで作られていて、下の写真はそこから撮りました。この弘前城石垣修理事業はH.25年の調査から数えると完成までに約10年の年月がかかるそうです。
<現在平坦地に建っている弘前城>
<天守曳家作業前の弘前城>
お城の中は三層になっていて、最上階まで見学出来ました。お城の小さな窓(?)からの景観は、弘前の街のずっと向うに岩木山が見える素晴しいものでした。天守の中で仕事をされている方に、「雄大な景色ですね~」と話しかけると非常に喜ばれ、「ありがとうございます」と返されました。岩木山の見えるお城からの景観は地元の方々の誇りなんだな~と感じました。
(以前の弘前城の写真はネットよりお借りしました)