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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

俳人杉田久女(考) ~結婚まもない頃~ (3)  

2015年06月02日 | 俳人杉田久女(考)

杉田久女年譜によると、明治42(1909)年の結婚後、杉田宇内と久女が小倉で最初に住んだのは、小倉市鳥町二丁目(今の小倉北区魚町二丁目)で、ここでしばらく間借りの後、京町四丁目(今の小倉北区京町二丁目)の柳という薬種店の別棟二階に移り住みました。この二つの場所は現在は小倉の中心部で、ここに4、5年住んだようです。
<結婚まもないころの杉田久女>

この時期はまだ久女が俳句に出会っていない頃で、久女関連の書物にも、この場所での杉田夫婦についての記述はほとんど見当たりませんが、京町時代から二人はよく連れ立って歩いていたようです。寄り添って歩くという習慣が一般的ではないこの時代に、それは人目を引いたかもしれませんね。

久女が俳句をするようになると、久女伝説などという真偽不明の噂や話題の多かったこの夫婦にとって、この時代はとても幸せな時期だったと言えるのかもしれません。

京町四丁目時代の明治44(1911)年の夏、長女昌子出生。この出産は旧家である杉田家の家風に従い、夫の実家である小原村松名での出産だったようです。

京町の家の庭に咲く夾竹桃を描いた大正元年頃の
久女の絵を、平成23年の「花衣 俳人杉田久女」展で見ました。サラッと描いた絵のようでしたが、乳児を育てながらの忙しいこの時期に、絵を描く余裕がよくあったな~などと感心しながら見ました。

(上の写真はネットよりお借りしました)

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