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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

てくてく歩きのパリ ~オルセー美術館~

2020年04月01日 |    パリ(2019)

朝一でオルセー美術館に行ってみました。
ミュージアムパスを持っていたので、長い列を横目にスイスイ入館。

ルーブルが古代から19世紀半ばまでの展示内容なのに対し、
オルセーにはそれ以降から20世紀初頭までの近代美術が展示されています。
20世紀初頭以降はポンピドーですかね。

この3つの美術館を巡ることで、ヨーロッパ芸術の流れを辿ることが出来るようです。
とても大ざっぱな捉え方だけれど。

特にオルセーは印象派の作品が充実しているので、楽しみな美術館です。
建物がかっては駅舎だったというのも興味深いですね。
入館するとすぐ正面に見える大時計が駅舎時代の名残を留めています。


駅舎時代に、こんなに豪華で華麗な大時計をここに掲げていたんですね~。
オルセーはノーフラッシュであれば、写真撮影okなのも嬉しい!

順路に沿って右側から進むと、まず現れるのがアングルの『泉』


次々に見ていくと、クールベでしょうか、『エトルタ 嵐のあと』がありました。


ずっと以前、福岡市美術館で観たミレーの『落穂ひろい』『晩鐘』にも再び出会えました。
 
この『落穂ひろい』の色使い、写真では何とも感じませんが、
実物は何故か琴線に触れる色彩でしたね~。

次々に観ていきました。

右のモーリス・ドニの代表作『ミューズたち』、何だか心を不安にさせる絵ですね~。
そうお感じになりません?
  

奥のテラスにはカルポーの『天球を支える世界の四方位』や『ダンス』が置かれていました。
 
左の作品は四大陸の人種の特徴を表現しているそう。
言わずと知れた、右の『ダンス』はオペラ座壁面を飾るのはレプリカで、こちらがオリジナル。

室内装飾の部屋のこの一対、胸が苦しくなる程キッチリ左右対称ですね。


こんなのを我が家の玄関ホールに置きたいな~。 えっ!? 妄想、妄想(笑)


アールヌーボーの調度品。優雅な曲線が美しい! 左はギマール作『喫煙用長椅子』
左上の部分は何? 物入れ? 鏡? これ無いほうがいいような!?
天下のギマールに何てことでしょう!(笑)
右は素材のマホガニーに柔らかな曲線が美しく調和していますね。
 

近年改装されて絵画鑑賞がしやすくなった最上階の印象派ギャラリー。
見覚えのある名画がずらっと並んでいます。
まず、
これですね。ルノアール作『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』

この絵を数年前に国立新美術館で観ました。その時、割合大きな絵だと思いましたが、
今回オルセーではそんな感じはしなかったですね。
展示の仕方と会場の広さからくる印象でしょうね。
愉し気に踊る多くの人々が描き込まれていて、時代の息吹きを感じます。

誰でも知っている印象派の絵の数々。解りやすい絵ですね~。
   

   

    
オルセーは今回が3回目ですが改装後のこの壁紙の色、いいですね~。
絵の美しさを際立たせる感じがします。
絵を魅せる為に壁紙の色も大切な要素なのが分かりますね。
以前は白っぽい壁紙だったような。

ルーブルよりだいぶ狭いオルセーですが、
鑑賞にも結構時間がかかり、ランチ一つをとるのも並ばないといけないしで、
美術館を退出したのは、4時近くになっていました。
美術館に7時間近くいたことになりますね。
たっぷり楽しめましたけれど(^-^)



(ps.首都が新型コロナウイルスの爆発的感染一歩手前で何とか踏み留まっているとの
ニュースが流れ、日本全体が不安な気持ちになっている今、こんな呑気な記事をupしてと
後ろめたい気持ちもしますが、だからこそ、明るく過ごし、不急の外出はしない、
外出時は
マスク着用、帰ったら手洗い励行を、の気持ちで頑張りたいですね)