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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

宗像大島ハイキング

2019年05月29日 | 低山歩き

平成29年に世界遺産登録された、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の一つの宗像大社中津宮がある大島に友人7人と行って来ました。今回初めて知りましたが、大島は福岡県で一番大きな島なのだそうですね。

神湊から旅客船「しおかぜ」に乗り、約15分で大島港に着きます。


大島港からすぐの所にある宗像大社中津宮にお参り。
<宗像大社中津宮>

中津宮は境内に天の川が流れ、七夕伝説発祥の地とされています。
  <境内を流れる天の川>

中津宮をはさんで左側には織女神社、右側には牽牛神社がありました。中津宮にあるこの織女神社、牽牛神社の二つを七夕伝説にちなんで星の宮というようです

このブログのカテゴリーの一つ、俳人杉田久女(考)の中で書かせて頂いた様に、ここ大島中津宮は今から80年以上前に俳人杉田久女が訪れ、数々の俳句を作った場所ですが、そこにこの日、立つことが出来て感無量でした。

そして思ったことは、俳人の想像力って凄いな~ということです。境内に天の川が流れていて、そこで「下りたちて 天の河原に 櫛梳(けず)り」という俳句を作ったと言われていますが、境内を流れるその天の川が上の写真で分かる様に、見落とすほど小さなささやかな流れだったのには驚きました。この流れからこの様な妖艶ともいえる句がどうして生まれるのか、不思議に思います。そして、これが創作というものの妙なのだと改めて思いました。

杉田久女が中津宮で詠んだ俳句の記事はこちら→https://blog.goo.ne.jp/lilas526/e/0b52cac43ddf22e2bab8fc520a8e62bc

中津宮でしばらく過ごした後、今日はこれから御嶽(214m)に登るので、少し早いけれど腹ごしらえをしようと、皆で島の漁師料理のお店に入り昼食を頂きました。島で獲れた新鮮な魚貝類を使った素朴な料理で美味しかったです。

昼食の後、島で一番高い御嶽(214m)目指して登り始めました。


程なく御嶽山展望台に着きました。海を見ると良く晴れてはいましたが、靄がかかった様な感じで沖は霞んでいました。下の写真は展望台から見たもので、私達の船が着いた大島港の入り口が見えますね。左の島は地島、右側は宗像市方面です。
<御嶽山展望台から>

展望台から後ろを振り向くと数十段の階段があり、そこに御嶽神社がありました。この神社も勿論宗像大社の摂社です。この日も管理に来られた宗像大社の神職の方に出会いました。


それから島の北側の風車展望台に向かいました。そこは玄界灘が一望出来、草原の様な丘が広がっていて、そよそよと風の吹き渡る開放感に満ちた場所でした。

丘には風車が一台あり、下の写真のこんもりした小さな山は大戦時に敵艦を見張るための観測所だった場所だそうです。


この風車展望台からしばらく東に向かって歩くと、宗像大社沖津宮遥拝所があります。
 

ここは立ち入り禁止の沖ノ島を拝むために建てられた沖津宮の拝殿で、お天気がよい日には49㎞離れた沖ノ島が見えるそうですが、この日は靄が掛かった様なお天気で沖ノ島は望めませんでした、残念。

ここからしばらく歩いて大島港まで戻りました。一人ではなかなか行けないこの様な場所に、行届いたリーダーのもと仲良しの友人達と訪れることが出来て幸せでした。

また、世界遺産に登録されたからでしょうか、道はキチンと整備されトイレも新しく何か所か新設され、キレイに管理が行届いている様でした。 皆様もお気が向かれたら一度訪れられては如何でしょうか。展望所で海を見ていると、何故か心が洗われ落ち着きますね。私達は歩いて廻りましたが、バスでも廻れる様ですよ。

(宗像大島を訪問したのは5月24日)