少し間があいたけれど、モンローの話題をもう一つ
2月上旬に、この雑誌が送られて来た。
パラパラとページをめくっていると、曽野綾子さんのエッセーが載っている。
主題ではないけれど、エッセーの文中にモンローの話が出て来る。
曽野さんはモンローが睡眠薬の常用者であるとの噂から、
モンローの生き方をいつも気にしていたのだそう。
というのは、曽野さん自身も睡眠薬の常用者だったから。
結果的にモンローの死は曽野さんに大きな影響を与えた。
モンローの死によって、曽野さんは苦しんでいた不眠症から抜け出せたのだから。
不眠症に苦しんだ挙句の自殺かもしれない様な劇的な最後は、
天下のモンローだからふさわしいことであって、
自分如き一作家がその轍を踏むのはおかしい、と曽野さんは思ったのだそうだ。
それがキッカケになって、すぐにではなかったけれど、
憑き物が落ちたような気分になり、
数ヶ月かかって睡眠薬を減らし、普通の人の暮らしに近くなったのは事実とのこと。
はるか彼方の国の映画スターの死が、日本の作家に影響を与えるとは、
不思議な気がするけれど、これがめぐりあわせというものか。
そういえば曽野さんには、モンローをモデルにしたと言われている、
「砂糖菓子が壊れる時」という小説がある。
何だか、これを読んでみたくなった。
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