トマムに着いた翌日の早朝、朝4時に起きて雲海テラスに上がりました。
皆様、北海道、トマムの「雲海テラス」ってご存知ですか。この旅行の組み立てをお願いした旅行社の窓口の方が、「富良野から南下して是非トマムまで行って、雲海テラスに上がって下さい、そこは“天国に一番近いカフェ”と呼ばれているんですよ。そして7月は雲海が発生する率が一年で一番多い月と言われています。」と熱心にすすめて下さったので、初めて私はトマムの雲海テラスのことを知りました。
ホテルに到着した日の夕方、フロントの方が「けさは雲海が現れたので、明日の早朝もおそらく大丈夫でしょう」と言われたので、期待に満ちた翌日の早朝を迎えました。
ホテルまでバスがお迎えに来てくれて、リゾートセンター内にある山麓駅から雲海ゴンドラ山頂駅までロープウエイで上がります。このゴンドラ施設は観光地でよく見かけるものに較べて非常に大掛かりなものでした。
<ゴンドラ乗り場の山麓駅>
トマムの自然を眺めながら、およそ13分で山頂駅に着きゴンドラを降りると、そこはもう1088mの雲海テラスで、下界と比べるとかなりの温度差があり寒かったです。
<13分で頂上に到着>
私が到着した朝5時過ぎ頃の雲海テラスは、こんな感じで雲海がもう押し寄せていて、人々から歓声があがっていました(逆光になって何だか変な写真ですが...)。迫力ある壮大な自然ドラマにみんな魅入られているようです。
こんな感じで雲海が波の様にテラスに押し寄せてきます。
今まで少し見えていた、雲海の下のリゾート村は、雲海ですっかり見えなくなりました。
しばらく雲海テラスで過ごした後、ふと向う側を見ると、別の展望デッキがある様で、そちらからも人々の歓声が聞こえてきました。そこまで急いで歩いて行くと、そこはこんな展望デッキになっていました。
このデッキは、クラウドウォークと呼ばれる、もう一つの雲海展望デッキで、下の写真の様な造りです。歩く部分が空中にせり出していて、まるで雲の上を歩いている様な感覚になり、かつ壮大な雲海の景観をも見ることが出来ます。私もこのデッキから迫力ある景観を楽しみました。
クラウドウォークで雲海をじっと見ていると、昨年の秋に見た映画の中のシルス・マリアの雲海、「マローヤのヘビ」の事が思い出され、雲海って時の流れを思い起こさせ、人の心に訴えかけてくるものがあるなぁなどと思いました。そして9月に開かれる同窓会のことを思い、そこで会える友のことを思い浮かべました。
心ゆくまで雲海を見た後、素晴しい雲海に巡りあえたことに感謝して、再びゴンドラに乗って下り、ホテルまで戻りました。
午前中にトマムから千歳空港まで移動し、夕方には福岡市の我が家に無事に帰り着きました。
7月3日から14日まで11日間の北海道旅行を、12の記事にしました。初めての北海道でしたが、大通り公園の賑わい、神威岬からの素晴しい景観、コバルトブルーの美しいカルデラ湖の洞爺湖、列車の車窓から見た広大な十勝平野、ノロッコ号からみた原始の姿を留める釧路湿原、丹頂鶴の美しい姿、マリモの島、チュウルイ島がある阿寒湖遊覧、美幌峠から望んだ素晴しい景観の屈斜路湖、神秘的な霧の摩周湖、手つかずの自然が残る知床半島、小清水原生花園の可愛い花々、旭山動物園の動物たち、美瑛の大規模観光農園の美しい花々、パッチワークの様に作物が植わった美瑛の丘、富良野のラベンダーで紫に染まった大地、トマムの雲海テラスから見た壮大な雲海など、忘れられない思い出になりました。
下手なガイドブックのような記事になり、何だか申し訳ないような気がしますが、訪問下さった皆様ありがとうございました。
暑い暑いと言いながら過ごしていた夏もいつの間にか去った様で、今日の福岡市は秋の風情です。今年の夏は厳しかったけれど、例年に較べて短かった様な気がします。
また、台風や自然災害が次々に押し寄せて、東北や北海道に大きな被害をもたらしました。2か月程前に行った富良野地方の映像をテレビで見た時、あの美しかった花人街道、あの花々の咲く農園は今どうなっているのだろうと思うと、胸が塞ぎます。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
この秋は(68)で中断したままになっている、俳人杉田久女(考)の記事に再び取り掛かろうと思っています。お気が向かれましたら又ご訪問下さい、よろしく。
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