いつかは京都の祇園で芸妓遊びをしよー、という夢を語り合ったのは一年前。
一見さんお断りの祇園、知り合いの方にそれとなく当たってくれたらしいのだが、かなりお高い金額だった。
(最近のお茶屋遊びならそうでもなさそうだけど。→ 意外と格安!? 京の都で舞妓遊びを満喫したい)
その場でお勘定、みたいな野暮なことはしないらしいが、かえって不気味だ。
祇園遊びにハマったひとは、一千万円の着物の帯をこうてやったんやて~、という冗談のような話も。
が~ん。夢は夢でしかなかったのか。。(-_-)
大阪では、ご馳走さまのことを、ごっつおさん、と言ったりする。
北新地にあるスエヒロのしゃぶしゃぶとか、道頓堀のはり重のすき焼きなんかは
間違いなく「ごっつお」であり、うどんやオムライスは「ごっつお」とは言わないらしい。単にうまいもん、となる。
はり重ですき焼きを食べたときに仲居さんが、
"此処で食べれるようになったら吉本の芸人さんは一人前みたいなことが言われたそうです"
とのエピソードを聞かせてくださったこともある。
「うまいもん屋」からの大阪論 (NHK出版新書 357) | |
江 弘毅 | |
NHK出版 |
この日は予約した時間まで小一時間ほどあったので、軽く一杯やれる店を探す。
あ、明石焼き。
しかし、残念ながら満席だった。。
あ、また明石焼き。
期待した、焦げ目のない卵焼きのようにツルっとしたやつではなかったが、
本番まで、軽くやるには丁度いい。
そして、この日のメーン・イベントは、
大阪 北新地で食すふぐ。
キモや卵巣に中ると死にいたることもある、鉄砲がふぐ。
だから、ふぐのチリ鍋はてっちり、刺身はてっさ、というらしい。
あんこう鍋も大好きだが、関東ではふぐにはあんまり当たらない。
冬が旬のふぐ、は間違いなく大阪を代表する「ごっつお」だ。
うぉーい、ひれ酒だ。
しゅばっ!
しゅるる…
どこまでもホワイトな一年だ、新地で出会った色白美人。
大人になった分、より凄味が分かる、と思ったが、やはり淡白だ。
鉄砲にアタるスリルを味わうよなところが多分にあるのだろうか。。
それとも決して出しゃばらないところが、美人たる所以なのか。
危所に遊べ、と言ったのは渡辺淳一氏だったが、
ちょっとおっかない北新地で、ちょっとおっかない色白美人の旬のふぐに出会う、といった趣き。
で、締めは、夕霧、である。霧にむせぶような佇まいが郷愁を誘う。
。
ここのオススメはカレーそば、らしい。
しかし、ここは北新地である。
"美しく色気もあり、気立ても良い" 夕霧でなくてどうするのだ。
ツルツルっと召し上がれ。
もっちりした食感が、これまでの蕎麦とは違っていた。
夏の同窓会には行けなかったが、ぜいたくな晩になった。
しょっちゅうである必要は全然ないが、たまにこういうのはいい。
多くを語らずとも横溢するオーラ、もう40半ば、これからは このようなところを目指したいと思います。
(ツイートなんぞを始めて、さえずってますけど。)
夜霧よ今夜も有難う 石原裕次郎 Ishihara Yuujirou 1978
大阪駅前第3ビルの肩越しに顔を見せる、白い月。
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