夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

日付が変わるだけなのだけれど

2012-12-31 18:50:30 | Weblog
 さあ、大晦日。 たった1日変わるだけなのだけれど、これが新年への区切りというものなのね。 恒例の母ネタで締めくくろう。

 実家に現在も飼われているペットはミミシッピ・アカミミガメ。 過去にはあらゆる動物が居たが、今やこの1匹の雌ガメだけである。 今の私の住居はペットが飼えないマンションだから、実家にて母親が面倒をみている。 立派な特定外来種の生物だが飼ってみれば可愛いもので「カメリア」なんぞという洒落た名前を持つお年頃の御嬢サマだ。
 さて、ときおり母と泊まりがけの旅行にゆくが、1泊2日の小旅行をした時のこと。 楽しく日程を終えて、母は自分の家に戻った。 そして、「カメリア」の水槽を早速覗いた彼女――
 ピクリとも動かず目を閉じている姿に動転し、水槽ごと揺すったらしい。 それでもカメリアは微動だにしない。
し、死んだぁ!

 母親は泣きながら、「ごめんね! カメリアごめんね! 餌をもっと入れていけば……」
 と、旅の余韻も吹っ飛んで涙にくれた。
 その時、カメリアがゆっくりと目を開けて至極迷惑そうに睨み返した。

 周囲が暗い状態の場所にカメの水槽を長時間置いておけば、ほとんどジ~ッとしている。 ミシシッピ・アカミミガメは極端な寒さには弱いが、それ以外かなり強い生物だ。 餌が無くても数日なら平気なぐらいだ。
 小心者の母が、大切なペットを失ったと瞬間的に思った悲しみが安堵に変わったという顛末を、翌日の電話で怒涛の勢いで話すのを聞き、気の毒やら可笑しいやらであった。

 では、皆さま良いお年をお迎え下さいませ。

コメント (2)
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