Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

フランスの結婚

2014-01-09 | 国際結婚

夕ご飯時に、義父から電話。何と、なんと、ナント、自分たちの結婚50周年パーティーを開いて、50人を招待したい、と・・・ごっじゅっしゅーねん!?離婚の多いフランスでは、拍手ものです。そして50年って、私は晩婚(過ぎ!!)なので、50年後は・・・生きているかー?とにかく、義両親のように夫婦そろって健康で、そんな日を迎えられる事って、どんなに素敵なことでしょう。
フランスはだんだん、結婚する人が少なくなってきています。それに代わってパックス( PACS )と呼ばれる事実婚制度があり、婚姻より規制が緩く、同棲よりも法的権利が認めてもらえるとあって、私のフランスの義妹夫妻もそれです。そもそもは同性愛者の生活を保護することを目的に設立されたものだったのですが、離婚に要するエネルギーとストレスを考えると、必然的にパックスへ流れる若者が多くなっていったとか。そもそも自分の両親が結婚していなければ、「形にこだわらなくても…」となってしまうんでしょうね。実は私も、フランス人に感化されて、ウエディングドレスが痛いお年頃までまでいくと、「しなくていいかな…」と思っていた一人でした。でもね、結婚して不思議と何かが変わったんですよ、けじめと言うか。今はもう、「して良かった」と心から思えます。
さて、フランスの結婚式、それはもう「森の小さな教会で、結婚式をあげました~♪(古い?)」みたいなイメージでしょ?まったく違って、ガッカリ。まず、私はクリスチャンではないので、教会で結婚式はさせてもらえません。じゃあ、結婚式場?そんなもの、ナイナイ。市役所の会議室です・・・これは、後ほど教会で式を行うカップルも絶対にはずせないもので、当事者と証人が市長の前で結婚の誓いをしなければなりません。この時の署名でもって、婚姻成立となるわけです。
私たちは急いだので、両親も友人も呼べず、私の証人をしてくれた友人も仕事帰りだからスキー教室のユニフォームのままだし、先に到着していた主人が花もないでは映えない!と、雪の降る中、飛んで買いに走って。宣誓式が始まり、フランス語で憲法を読み上げられている辺りまでは聞いていたけれど、そのうち何年ぶりかに履いたヒールが痛くなってきて気がそれたところに!「~誓いますか?」「・・・。」そう、聞いていなかったから、「はい。( Oui. )」と答えられなかったんです。不気味な静寂と皆の鋭い視線で、間一髪でした~。私のようなフランス人と結婚する外国人の場合は特に、マリアージュ・ブラン( Mariage blanc )と呼ばれる、フランス国籍や滞在許可証を得るための偽装結婚も疑われかねないので、フランス語がわからない人は有料で通訳をつけなければならないほど厳しいのです。

・・・写真を選択していたら・・・うわっ!結婚1周年、明後日じゃん!!
20140109