Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

鞄に3つだけ入れるとしたら?

2017-02-10 | フランス小ネタ

【3歳7ヶ月】
今日は双子、初めての課外授業だよ! 幼稚園からクラスメートとバスに乗って、ちょっと遠くへ出かけました。幼稚園の外に出る・・・もう自分でトイレへ行けるのに、未だにお漏らしが心配でたまらない。すみません、子供の力を信じきれないのは、親の方の私です…。


さて、ただ今わたくし、フランス語教室へ通っております・・・今ごろ!!
昨年に退職して、「さて、次は何をしよう?」と考えた時、先立つものがなかった! お金もないけど、フランス語力も乏しいのよ。
在仏12年でも、出来ないものは出来ない。いや、話せるよ。書けるよ。それなりには。それなりに、で止まってる。ヤル気と好奇心がない限り、上達はしない。子供の教育に関しても同じだな、と思った。ヤル気を出させるために、どうやって好奇心をくすぐるか?だよね。

私のヤル気を起こさせるために、MJC( Maison des jeunes et de la culture )主催のフランス語教室へ通い始めました。MJCと言うのは、青少年文化センターとでも言いましょうか、大人向けにはカルチャーセンター的な役割、子供向けには音楽や劇などの文化的な催しや習い事、また、長期休暇の際には学校に代わって子供を1日中あずけておける学童保育機能もある施設です。ここのフランス語教室の素晴らしいのは、安い! それも、所得によって各人の料金が異なるシステムです。つまり、フランスに住む外国人を支援してくれているのです。こういう所は、ドンドン活用しなければ!


それで今日、授業で面白い事をやったので、ちょっとご紹介します。遠く自分の国から離れてシャモニへ暮らす外国人に向けての質問ですが、自分に当てはめて改めて考えてみると、意外な発見があるかもしれませんよ。

1)自分の国のモノ、スーツケースに3つだけ詰めて持っていくとしたら、何?
2)シャモニのモノ、スーツケースに3つだけ詰めて持って帰るとしたら、何?

これに理由を添えてフランス語でクラスの皆に説明する練習だったのですが、私の場合、日本の大事なモノは、「本」と「伝統」と「春」と書きました。毎度の帰国で持っていきたくても重量オーバーにより諦めている本たち、これは一番に思い浮かびました。そうしたら、後はなーにも出てこなくって。日本には便利な物がいろいろ揃っていますが、何を取ってもたった3つの中に入れるのはもったいなくて。そこへ先生が助け舟、「目に見える物、およそスーツケースに入るような大きさでない物でも良いんですよ」と。それで、外国にいても自分の中の“日本”を忘れたくないなあと、「伝統」を。それから、日本を想って時おり思い出すのは、どこもかしこも桜で彩られた日本の春、なんですよね、私には。それに春って、日本では物事の終わりと始まりの時ですよね。だからいつも気持ちがリニューアルできる、こういうのって入学式も卒業式もないフランスでは味わえない感覚なのです。

それから、ある日シャモニを発つ時、私が持って帰りたいモノ、それは、「写真」と「石」と「双子のドゥドゥ Doudou (赤ちゃんの時から常に一緒にいるぬいぐるみ)」と書きました。写真は、確かに私がここにいた証し。石は、これ、シャモニでロッククライミングをしたことのある人ならうなずくと思うんですけど、ここの岩質って、ちょっと他所と違いますよね? ある日、シャモニの岩が恋しくなるだろうなあ、と。そして、双子のドゥドゥは、実際に形あるモノだけど、ぬいぐるみが恋しいのではなくて、本当に捨てられないモノは、一番大変な、でも、一番幸せな子育ての時間。


皆さんは、何を選びますか?

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町中がスケートリンク!!

2017-01-30 | フランス小ネタ

【3歳7ヶ月】
一昨日あたりから気温が緩み始め、昨夜に降ったものは雪ではなく、雨!!
ここ、標高1000mのシャモニですよー? 本当に1月ですかー?
つい1週間ほど前までは氷点下10℃以下が続く極寒の日々で、雪もガチガチに踏み固まっていたところに雨が降ったとあれば、誰もが予想できる町中がスケートリンク!! どこもかしこも、路面がツルツル凍結しちゃっているんですよ。シャモニ市は数年前から、環境への配慮のため融氷用の塩をまくのを止めました。その前から少しずつ、凍りやすい歩道橋だとか、人通りの多いメインストリートのみに塩を使うなど、あちこちにばら撒くようなやり方は止めていたのですが、もう完全に使わなくなったのです。その代わりに、滑り防止として小石がまいてあるんですけど、今やその小石も氷の中だじぇ~。
環境問題も決してないがしろにしたいわけではないですが、この凍結による事故は年々増えていて、シャモニの子供たちも老人も歩けるぐらいには、何らかの措置を取ってほしいと切に願います。私がお婆ちゃんになった時、滑るのが怖くて歩けないから引っ越さないと~なんて、やだよー。

それで、朝の登園時、「今日は車を運転したくないから、絶対バスに乗り遅れらないぞ!」と、焦って双子の支度をしているところへ、すでに仕事へ出かけた主人から電話が入り、「見事にツルツルで3歳児では歩けないから、バス停までソリヘ乗せていけ!」と・・・
ひょえ~、2人でもう20kg超えなのに、私が一人で引いていくのー!?


・・・で、引ききりました。バスが遅刻してきてくれたので、何とか間に合いました。道中の写真? そんな余裕ナシ!
ソリってね、引いてみると分かるんですけど、引く人が常にソリの前に立たないと上手に進まないんですよ。でも私は、極力転びたくないから雪だまりの上とか、奇跡的に点在するアスファルトの部分を歩きたい・・・しかし、そんなことをするとソリは転倒するか、摩擦抵抗で進まない・・・だから、嫌でも氷上を蹴って進むしかない・・・はぁ~、気が張りすぎて疲れた。
双子? もう、ニッコニコです。朝からママンが遊んでくれたと勘違いしています…。
でもね、実は毎日の登園に子供をソリに乗せて引いてくるツワモノも結構、見かけます。「あ~、私は雪国に暮らしているんだなあ」と、海育ちのママンが実感する瞬間・・・


ところでママン、こんな時のために、と言うわけではないのですが、先日のバーゲン期間中に『アイゼン付きスノーブーツ』をゲットしておきました。すでに昨年の冬に何度か、怖い思いをしていたので…。
普段はゴムソールの靴底、必要があれば爪が出せる優れもの~♪ わざわざ簡易アイゼンを持って歩かなくていい利点があります。こういう靴があるんですね~。


周囲の皆さんはどうしているのかと言うと、大半の人が普段のスノーブーツで、しかし、スキーストックを持参している人が大多数でした。最近は簡易アイゼンもよく売れるんだと、薬局経営の主人が言っていました。そう、簡易アイゼンは薬局で買えるのです。


そしてコレ! 靴の上から厚地の靴下を履いてしまう方法もあるんです。滑らない、わけじゃなくて、滑りにくい、という程度でしょうがね。しかし、これから雪国へ旅行へ出かける皆さん、わざわざアイゼンを買うのも~とためらわれる方は、一度お試しあれ。

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フランスの☆クリスマス定番ソング

2016-12-25 | フランス小ネタ

【3歳5ヶ月】
楽しかったクリスマス・イブのパーティーが終わり、子供たちが寝静まった頃、親は隠しておいたプレゼントをゴソゴソと、クリスマス・ツリーの下へ配置します。フランスのクリスマスでは、25日の朝、子供たちはパジャマのまま寝室を飛び出してクリスマス・ツリーのもとへ走り寄ると、そこにはサンタクロースからのクリスマス・プレゼントが置かれている・・・と、なっているからです。
前の晩には、クリスマス・ツリーの下に靴を置いておきます。フランスの子供たちがもっともよく歌うクリスマス定番ソングに、『プチ・パパ・ノエル Petit Papa Nöel 』という歌がありまして、子供がクリスマスの日にサンタさんを想う気持ち、「急いでね!」だとか「寒いかな?」なんて、なんともかわいい歌なのですが、この歌詞の中の「僕の靴にも(プレゼントを)忘れないでね N'oublie pas mon petit soulier 」とあるように、古くから皆がそうしている慣習です。今年になって、クリスマス・ソングCDを買うまで、この歌詞をはっきり知らなかったのですが、ここでいう「スリエ soulier 」は古い言葉で「靴」のこと、つまり「スリッパ(室内履き)」らしいです。
それで、我が家もちゃんと、子供たちがクリスマス・ツリーの下に靴を置いていきました。外履きの靴を持ってきたので、「スリッパを脱いで置いたらいいのよ」と教えてあげたら、「寒いからイヤ!」と…。


そして朝、仕事へ出かける前の主人が(祝日当直だったのです…)子供たちの喜ぶ顔が見たくて、わざわざ起こしてしまうから、のっけからテンション低い双子。
それでも、このプレゼントの数を見て「わ~っ♪」と騒ぐも、どれから開けていいのか分からず、モジモジ。
息子は、ロケットが欲しいと何度も繰り返していたので、一番大きなロケットを用意してありました。一番大きな包みです。子供なら、大きなプレゼントに手を伸ばすだろうと、タカをくくっていました。そうしたら、実妹もこっそりサンタからのプレゼントを用意してくれていて、男の子用と女の子用を分かりやすくするために包みに絵を描いておいてくれたのですが、それが偶然にもロケットだったものだから、そちらへ手を伸ばしてしまった!
中から出てきたものは、ロケットとは似ても似つかぬオモチャ・・・息子の目に涙がいっぱい溜まりましたよ。
来年はもう少し作戦を考えておこう…。


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パピィがやって来た!~シャンパンより高い酒~

2016-10-13 | フランス小ネタ

【3歳3ヶ月】
今夜は実父ともども、初めてママ友ちゃんのお宅で食事の前の軽い飲み会、アペロ( Apéro )に招待していただきました~♪
きっとね、口では言わないけどね、初めてママ友ちゃんは、海外で気を紛らわすことがあったら楽しいだろうと家の父を思いやって、呼んでくれたのだと思いますよ。ありがとう。あなたとの友情に感謝!
このママ友ちゃん、本当に和食が美味しい。そして、板間のリビングなんだけれども体操マットに木綿の着物地を重ねて畳に見立て、暖を取るストーブにはヤカンが乗っていたりして囲炉裏風な、彼女のお家。実父もこの日本風に、すっかりくつろいで楽しんでおりました。
酒の肴が旨いと、お酒も進みます。お酒は、私たちがワインを飲む横で一人、実父はビールです。実父はワインが、飲めないこともないけれどあまり好まないので、家でもビールか日本酒で晩酌しています。そう、フランスでも日本酒が買えちゃうんですよ。選択肢があまりないのですが、松竹梅「白壁蔵」が売っていました。640mlの瓶、日本で買ったら千円ちょっとのお酒ですかね。これがね、フランスへ輸入されますと何と、31ユーロにもなっちゃうんですよ。“3合半で4千円”のお酒ですよ、奥さん!
ソレを見て主人が一言、「シャンパンより高い酒だ…」。ホントだね・・・


「そんなことなら日本から買って持ってこれば良いのに…」と思うのですが、実父は前回に来た時の、空港でのチェックの厳しさにビビッているのです。出発時に名古屋空港の免税店で日本酒3種小瓶のお土産セットを買ったら、名古屋発の飛行機には問題なく乗れたけれど、乗り継ぎ空港でもめたんですって。また、友人の話。同じく出発地の免税店でウイスキー山崎を買ったら、やはり乗り継ぎ空港の荷物チェックで液体物として取り上げられちゃったんですって。今は本当に、空港毎に荷物チェックをさせられるほど厳しいので、皆さん、液体の免税品を買うなら最終目的地へ向かう空港でないと、大損しますよ!

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パピィがやって来た!~日本語衛星放送~

2016-10-04 | フランス小ネタ

【3歳3ヶ月】
ママンの予想を裏切って、実父に早くも転機が訪れました。昨夜の到着時から、じぃじを遠巻きに見ていた我が双子ですが、実父が夕方になって晩酌を始めた途端、おつまみのピーナッツが欲しくて自ら、近づいていきました! それも、最初はフランス語で話しかけていたのが、どうやら日本語でないと通じない(ピーナッツがもらえない)と分かったらしく、一生けんめい日本語を使います。うほ~、そういう効果があったとは!


ところで、今月より我が家では、日本語のテレビが視聴できるようになりました! と言っても、実父が家に滞在している今月のみ、だけなんですが。
やはりテレビがあるとないとでは違いますね、実父は喜んで観ています。双子もテレビが観たくて、実父に近寄っていきます。私も、外国の家庭で寂しい思いをさせていないかと気を張ることなく、実父を放っておけますね。


ヨーロッパで日本語放送を見るには、『JSTV(日本語衛星放送)』へ加入する方法があります。主にNHKを中心に一日中、日本の過去番組を放送していて、月額50ユーロです。通常はデコーダーを取り付ける必要があるのですが、我が家のテレビはインターネットからの配信で観ているので、有料テレビとして登録するだけでした。そしてまた、月末に解約連絡を入れるだけでいいんだとか。
これにより、これまで双子に見せたかった『おかあさんといっしょ』とかが、フランスの自宅で見られるんです~。嬉しいですね。テレビにあまり興味はないのですが、やはり日本語彙を増やさせるには、「日本の現在」を映像で見せるのが近道かなあ、と。
それにしても、日本で見た昨年の『おかあさんといっしょ』もキャラクターに度肝を抜かれたんですけど、新しい『おかあさんといっしょ』のキャラクター、一体これ何ですかー!? 可愛いんだか可愛くないんだか、こういう正体不明なキャラクターを素直に喜べない瞬間、自分がオバチャンだと感じるわ~。


さて、受信スタートして、我が家で最初に見た日本の番組は、『ちびまる子ちゃん』でした。3歳児にはまだ、セリフの日本語理解が難しいと思うのですが、それでも真剣に見ていましたよ。居間のちゃぶ台を家族が囲み、座布団に座ってご飯を食べる絵なんて、日本らしくて良いじゃないですか~。と思いながら微笑ましく観ていましたらね、「イスを買わないのかなあ?」と言った主人の一言に笑えました。

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