日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

山田一紫(Isshi Yamada)さんのCD

2010-04-12 13:02:32 | 一弦琴
山田一紫(Isshi Yamada)さんの一弦琴で述べていたように、アマゾンに注文していた一紫さんのCDが届いた。


ケースの左側に「Smithsonian Folkways Archival」とあるのは、「Music of the People, By the People, For the People」を標榜する非営利団体「Smithsonian Folkways Archival」が、世界中から収集した民族音楽などのなかから求めに応じて複製したことを示すもので、このCDは「Smithsonian Folkways Recordings」のラベルで発売されている。

収められている曲は山田一紫(Isshi Yamada)さんの一弦琴で紹介した5曲のみで、もしかしてと期待した「夜開花」はやはりなかった。その代わりというか、解説書がpdfファイルとして収められていた。「Smithsonian Folkways」のホームページからもダウンロードできるので、関心をお持ちの方にはどうか御覧あれ。

解説者はJames Yamadaさん、一紫さんのお連れあいだろうか。これによると一紫さんは6歳から長唄を習い始められたとのこと、そして長唄以外に河東節、荻江節でもそれぞれ芸名をお持ちだったそうである。私の目をひいたのは、九代目海老蔵が十一代目團十郎を襲名したさいに演じた歌舞伎十八番の一つ「助六」に同じ舞台に上がったということである。「助六」には河東節がふんだんに出てくるが、一紫さんがその河東節を指導してみずからも演じたとのことである。「助六所縁江戸桜」は河東の「助六」か、「助六」の河東かといわれるくらい河東節の代表となっているとのことであるが、面白いのはこの河東節を専門にする人が昔も今もきわめて少ないために、内緒裕福な旦那衆をはじめとする愛好会に属する素人が語りを務めていたといわれるので、一紫さんにもそのような形でお声がかかったのだろうか。素人といっても歌舞伎十八番の舞台に上がるくらいだから、腕前は玄人はだしであったのだろう。そういう豊かな素地をお持ちの一紫さんだからこそであろう、1958年に一弦琴を始めて早くも5年後の1963年に一紫の名を師匠の山城一水さんから頂いておられる。その演奏がこういう形で残されていることが実に有難く嬉しく思う。





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1 コメント

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CD (礒田種正)
2010-06-24 21:33:55
私も早速、アマゾンで購入いたしました。貴重な情報有難う御座います!
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