日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

久しぶりに一弦琴「住江」を

2011-04-15 10:35:48 | 一弦琴
去る3月、東日本大震災の数日前に甥が結婚式を挙げた。妹はすでに中学生、小学生の母親なのに跡取り息子(古いか!)の彼は四十路の半ばにしてまだ独り身で両親をやきもきさせていた。ところが昨年の敬老の日にかくかくしかじかと両親に打ち明けたそうである。友人の紹介で知り合ったまだ三十路の彼女と二年ほど付き合っていたとか。華々しくすることもあるまいと、親類縁者だけのこぢんまりとしたしかし心温まる結婚式と披露の集いとなった。

私も「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己ヲ持シ博愛衆ニ及ホシ・・」と、国民学校で暗記させられて七十年近く経っても滑らかに口をついて出る教育勅語の一節を祝いの言葉とした。彼の家系は明治の元勲に繋がりがあるので、ついそういう流れになってしまった。若い人にはチンプンカンプンだったかもしれないが、翁にでもなった心地がしたところで、謡曲「高砂」から詞をとった一弦琴「住江」を献じた。こういう席での私の一弦琴初デビューである。



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