日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

まだ「藪の中」の郵便不正事件

2009-06-18 17:49:53 | Weblog

これは今日の朝日朝刊一面に出た記事のかなり大きい見出しである。中身の要点は次の通り。

 元部長の証言によると、元部長は04年6月、部下の企画課長だった前雇用均等・児童家庭局長の村木厚子容疑者(53)=虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕=から「凛の会に証明書を発行した」と報告を受けたとされる。この直後、元部長は国会議員に電話をかけ、「依頼のあった証明書を処理しました」と伝えたという。

 一方、この議員の元私設秘書で凛の会元会長(白山会代表)の倉沢邦夫容疑者(73)=同容疑で再逮捕=らの供述によると、倉沢代表は04年2月、議員の事務所を訪ね、議員に「先生の力を貸してほしい」と依頼。議員はその場で元部長に「よろしく頼む」と電話したという。

国会議員の名前は明記されていないが、この朝刊に掲載されたある週刊誌の広告に石井一・民主党副代表と名前が出ているので多分彼なのだろう。地元神戸市選出の石井一議員はこういう場面に登場しても違和感を感じさせないお人である。伝えられるとおりだとすると、非政権野党の民主党議員でありながらその口利きの威力は抜群のようである。民主党が政権を取った暁のことが思いやられる。

 関係者によると、元部長とこの議員は95年ごろ、阪神大震災の復興支援事業を通じて知り合ったという話もある。

これで何となく登場人物の関係が分かってきたが、逮捕された村木厚子前雇用均等・児童家庭局長が虚偽有印公文書作成・同行使容疑を全面否定しているということなので、今のところマスメディアの伝える話ではつじつまが合わない。最初は全面否認でもやがては全面降伏という事態も考えられるが、私としては全面否認が真実であってほしいという気がある。私なりに高級官僚に対するイメージなるものがあって、このような程度の低い事案でそのイメージを崩されたくないからである。

本省の課長・局長と言えばエリート官僚の最たるもので、刻苦精励のみで手に出来るポストではなかろう。村木前局長にしても見識ある女性キャリアー官僚としての自覚は当然あったはずで、「議員案件」がどれほどのものなのか知らないが、たとえ元部長からの指示があったにせよ、理に合わぬ指示に唯々諾々と従ったとは到底考えられない、と私は常識的に思ってしまう。女性のかたくなさに信を置きたいとの私の願望なのかも知れないが・・・。

今後の展開を見守りたいが、私の見通しが甘くて「ごめんなちゃい」と言う羽目になるのだろうか。



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