日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

「議員世襲制度廃止」を再び!

2009-06-06 10:13:47 | Weblog
昨日は私の四年前のブログ記事日本の近代化は『世襲議員』の廃止からへのアクセスが増えたが、これはGoogle検索からのアクセスのようだと思う。


検索が増えたのは自民党が結局世襲制限を骨抜きにしたという次のようなニュースが流れたからであろう。

自民の世襲制限「骨抜き」 「厳正な選抜」経れば公認へ

 国会議員の世襲問題を議論していた自民党改革実行本部は5日の総会で、武部勤本部長が麻生首相への答申案を示し了承された。「世襲制限」の適用時期を明記しないだけでなく、「厳正な選抜」を経れば世襲議員も公認するとしている。同一選挙区からの世襲候補の出馬も可能となるため、「世襲制限」は骨抜きになった格好だ。 (後略)
(asahi.com 2009年6月5日21時49分)

私に言わせれば最初から分かっていたことで、「骨抜き案」をことさら言挙げする気もない。民主党もなにがしかの案を出しているが、以前にも腰砕けになった前歴があり、それに政権与党になったわけでもないので実現の可能性は限りなくゼロに近い。いずれにせよ政党側からの弥縫策は国民騙しと思った間違いなかろう。要は有権者の自覚一つにかかっている。次の総選挙で「世襲議員候補」と自分で判定した人物に投票しないことである。議員世襲制度廃止を公約に掲げる候補者に投票して、郵政改革国会の例しにならい「選挙制度改革国会」をまず立ち上げればよいではないか。

私は上記のブログ記事に先立ち高校野球と総選挙を較べてみたら ― 『地方選挙区廃止』こそ究極の小泉構造改革で、究極の選挙制度改革として地方選挙区を完全に廃止することを提案している。四年前の私の提言は今もそのままで変わっていない。再掲をお許し頂くとともに、有権者一人ひとりの「議員世襲制度廃止」に向けた行動を心から期待したい。

国政を『後援会』支配から解放するために『後援会』は一代限りにしなくてはいけない。その実効を挙げるためには、引退・死去した議員の血縁者(その範囲は適切に定めるとして)は同じ選挙区はもちろん同じブロックからの立候補を認めてはならない。

そもそも『地方選挙区』はどのような目的のために設けられているのだろうか。私には『世襲議員』擁護のためとしか思えない。国政は今や政党政治に依って動かされている。有権者が選ぶのは政党であって一個人ではない。高校野球と同じく『地方選挙区』を議員選出の便法として暫定的に利用するとしても、ゆくゆくは『地方選挙区』を完全に廃止して総選挙は政党別比例代表制一本槍にすればよい。そうすれば一票の格差は解消するし、衆議院の議員総数も大幅に削減して 200議席ぐらいにしてしまえばいい。

政党別比例代表制の最大の難点は候補者選びである。それは衆知に期待すればよい。

旧い自民党をぶっ壊した小泉首相の構造改革の総仕上げは地方選挙区の廃止がもっとも相応しいような気がしてきた。

私は『世襲議員』と後援会の不即不離の関係を完全に絶つことを焦眉の急と考える。

ここでお断りしないといけないが、私は『世襲議員』の立候補の自由を制限するような発想は採らない。子供は国会議員やその縁者を親として選んで生まれたのではない。自分に責任のないことで基本的人権の制約を受けることがあってはならない。それと同時に国会議員やその縁者を親として生まれたことを他の立候補者に対して不公正な利点として用いることがあってもならない。

では『世襲議員』と後援会の不即不離の関係を絶つにはどうすればよいか。
先日のブログでの提言をあらためて記す。

①後援会を一代限りとする。未処理の資産があればすべて国に納める。
②引退・死去した議員の血縁者(その範囲は適切に定めるとして)は同じ選挙区はもちろん同じブロックからの立候補を認めてはならない。


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