日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

生体臓器移植の盲点?

2011-06-29 19:44:22 | Weblog
以前の万波誠医師に関する私のブログへのアクセスが急増したのは、生体腎移植のための臓器売買という臓器移植法違反事件が起こり、それに執刀医として万波医師が関わっていたことによることが分かった。医師でもある患者が臓器提供者を暴力団関係者を通じて探し求めて該当者と養子縁組を結び、臓器の提供を受けたが、その際に金銭のやりとりがあったとの事である。

養子縁組がどの様ないきさつで結ばれたのか、また金銭が介在しているのか、そこまでを医師を含む医療関係者に解明を求めるのは過重な負担ではないかと思い、直感的に養子は臓器提供者にはなり得ないと法律で定めるのがこういう事例を防止する早道ではないかと思った。ところが考えて見ると生体臓器移植は脳死臓器移植のように法律でいろいろと規制されているわけではなく、その始まりから医療機関内の医療行為で、大学病院ならせいぜい学内に設けられた「倫理委員会」で審議され承認されればそれで良かったのである。もちろんドナーとレシピエントの関係は各医療機関で定められているので、今回も養父と養子との条件を満たしたのであろうが、それなら親子関係の場合でも養子縁組の場合は認めないようにすれば良いのではなかろうか。かねてから取り沙汰されているこのような偽計が実際に起こった以上、親族の定義をより明確にすべきであろう。それより問題なのは姻族の場合で、偽装結婚による偽計を見破る手だては容易なことではあるまい。

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