日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

世襲議員撲滅をキャンペーンする新聞はないものか

2009-07-14 19:54:33 | Weblog
解散をすると決めたのなら今日、14日にでもやればいいのに、衆議院の解散は来週になったようである。あれやこれやの気配りで予告解散になったようであるが、麻生総理に吉田茂元首相のDNAが伝わっているなんて嘘っぱちのような気がする。抜き打ち解散でせめて「三代目」の気概を見せて欲しかった。これではただの「くらげ太郎」である。でも、それにしてはこの10ヶ月ほど、よく頑張ったと思う。

麻生内閣が発足した当時、私は国民の多くと同じく選挙管理内閣として受け取っていた。だから麻生世襲議員内閣の発足では

臨時国会で補正予算案の審議が始まり、あとは与党野党のせめぎ合いのなかで野党が解散の口実をさえ与えればこれで総選挙である。世襲議員候補者だけには投票しないようにすれば世の中は大きく変わらざるをえない。世襲議員撲滅に立ち上がろうではないか。
(2008-09-24)

と述べていた。ねじれ国会の生み出す政治混乱に国民が嫌気を募らしていたのである。ところが内閣発足が米国発金融恐慌の発端と時期が重なり、未曾有の金融恐慌の波がわが国をもたちまち巻き込んだために、麻生内閣が「選挙管理内閣」から「金融危機対策内閣」に勝手に衣替えをしてしまった。一日でも長く総理の座に、ともし麻生総理が願っていたとしたら、まさに米国発金融恐慌は天の配剤であった。そして10ヶ月経って、ようやく当初望まれていた本来の働きを果たすことになったのである。

ところで麻生総理になにか歴史に残る失政があったのだろうか。私自身そんなに注意深く世間の動きを見ているわけではないので見逃しているのかも知れないが、とくに悪いという印象が私には無いのである。政治にはとっくの前から失望しているからである。もともと「選挙管理内閣」としての閣僚人選だったのが、たまたま「金融危機対策内閣」に変身したがために、それには器量が及ばず馬脚を現した大臣も何人かいたが、強いて言うならばその任命責任ぐらいのものではなかろうか。紆余曲折を経て、ようやく元来果たすべき役割の国会の解散・総選挙の運びとなったのだから、今回の麻生総理のイニシアチブをまずは諒とすべきであろう。

都議選で民主党に惨敗した自民党に「麻生下ろし」の動きがあるやに聞くが、なんと子供じみた人たちであろう。一部の人たちであろうがこれが選良と言われる国会議員の正体である。顔のすげ替えで国民を瞞着できると思っているところでは、国民の目を節穴とでも思ったか、東国原知事を来たる衆院選に担ぎ出そうとした古賀誠選挙対策委員長(辞意を表明したとのことであるが)と似たり寄ったりである。候補者は自分の才覚で選挙戦の最後まで全力投球すればいいじゃないか。「天はみずから助くる者を助く」である。この情けない面々をマスメディアはぜひ報じて欲しいものである。それだけで議員候補失格であるからだ。

マスメディアと言えば、こういう選挙の時にこそ昔取った杵柄ではないが、「社会の木鐸」を買って出る新聞社が一社ぐらいはないものだろうか。日頃は与えられる材料を各社横並びに報じるだけの没個性的新聞、いずれは読者から見捨てさられる運命にあるのだが、こう云う時こそ起死回生の手を打つチャンスであろう。「世襲議員撲滅」のキャンペーンを始めるのである。私は4年前の日本の近代化は『世襲議員』の廃止からで私なりのキャンペーンを起こしているが、いかんせん非力である。有権者ひとりひとりが世襲議員候補者(と思う候補者)に投票しないように呼びかける、ただそれだけでよいのである。各政党も世襲議員の大量跋扈に危機感を抱いているかのように報じられてはいるが、それを解消するために具体的な手段を講じているところはどこもない。それより手っ取り早いのが新聞によるキャンペーンである。選挙妨害だとかなんとかで法的に規制しようとする動きが出てくる前に「世襲議員撲滅の先頭に立つ○○新聞」のイメージを打ち立ててしまえば勝ちである。そういう新聞社が一社ぐらいあってもいいではないか。日本から世襲議員が消えてしまうまで、もちろん私も喜んで購読者となる。



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1 コメント

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新聞よりWeb (otto_otto)
2009-07-14 21:44:53
候補者の情報、Webに出てたりしますので、有権者がそれを見て判断すればいいのだと思います。新聞は必要ありません。新聞のキャンペーンに踊らされる国民が正しく候補者から選べるでしょうか。
趣旨から外れるかもしれませんが、例えばこういうのあります。

http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/409.html
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