日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

京都伏見をテクテク つづき

2006-10-17 13:19:54 | Weblog
京阪中書島駅で下車、駅前の案内地図を頼りに寺田屋のある方角に向かったが、途中で長建寺の標識が目に入ったので立ち寄ることにした。ご本尊の弁天さんに一弦琴の技能向上を祈願した。

長建寺の前が宇治川疎水で十石船の船乗り場があった。疎水沿いに歩くと酒蔵と柳の風情が実にのどかでよい。



突き当たった橋のたもとを上がると、目の前が龍馬何とかの商店街であった。商店街に入らずに左の方に少し歩くと寺田屋がある。しかしお昼はとっくに過ぎているので、昼ごしらえが先決とばかりに物色しながら歩いていると、「鳥せい 本店」という蔵作りのお店に差し掛かった。外には人影がなかったのでこれ幸いと中に入ると、なんと順番待ちのお客さんで待合いの土間は塞がってしまっている。ところが待ち時間を聞いてみると10分ぐらいとのことなので、待つことにした。

表からは想像できないくらいに店内が広く、次から次へと客が流れていく。そして席に案内された。メニューを見ると店の名前からして当たり前であるが鳥料理がメインである。手軽なところで酒蔵弁当を注文した。



ご飯にみそ汁が付いて2100円也。なかなか取り合わせがよく、味も変化があってそれぞれが美味しい。おまけに、次から次へと他のお客さんに運ばれてくる料理に目を向けて、何だろうと想像しながら食べるものだから、すっかり満腹してしまった。終わったのが2時過ぎである。

寺田屋に戻る。この歴史的に有名な宿屋が今でも営業しているというから驚く。でもチェックインが午後6時。それまでは一般に開放である。畳の上に立つとなんだか身体が傾くように感じた。外を覗くと大勢の観光客がこの建物の写真を撮っているので、私は内側から外を撮ってみた。



寺田屋の変から三年後、あの坂本龍馬がここに泊まっていたときに、幕府の捕吏に踏み込まれて龍馬は短銃を撃ちながら逃亡したとのこと、云うことなす事、なかなかハイカラである。その時に階下で風呂に入っていた恋人のおりょうさんが異変を覚り、裸のまま階段を駆け上り龍馬に急を知らせたとの話が伝わっている。その風呂桶が階下に再現されていた。この深い風呂桶をようも跨げたものだ。



この後京阪電車で伏見稲荷を訪れ、夕やみ迫る境内のほんの山裾の所を歩き回り、三条に出ては加茂の河原で心地よい夕風に吹かれて、京都伏見のテクテクの歩きは大団円を迎えた。

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