日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

大分教員汚職 衆知をあつめて対応策を

2008-09-02 23:54:54 | 学問・教育・研究
昨日(9月1日)の朝日朝刊によると、08年度の教員採用試験で、得点改ざんにより不正に合格したとされる教員21人に大分県教育委員会は自主的に退職するかどうかの回答を9月3日までに求め、退職しない教員は5日をめどに採用を取り消す方針を明らかにしたとのことである。

件の教員が自らの意志で退職するのならいざ知らず、教育委員会が自主的退職を促すこと自体責任逃れであるが、さらに退職しない教員に採用取消処分を科すのは、教員が不正の行われたことを一切関知しない場合には社会正義に反すると私は意見を述べた。どうしたことかこのブログと、引き続いて述べた教員採用試験の見直し提言のブログがGoogleの検索でそれぞれトップに出てくるのである。内容の妥当性が評価されてのランク付けとは思わないが、それでも発言への責任を実感させられた。




そこで重ねての提言である。採用取り消しは公職選挙法での連座制の適用を連想させるが、教員汚職の処分としてはどのような法的根拠があるというのか。法的根拠なしの恣意的な処分であろうと思うが、それなら採用取消処分に先立ちまず教育委員会が連帯責任を負って委員総入れ替えを行うべきであろう。新しい教育委員会で社会正義を損なうことなく県民の、そして国民の納得のいく解決法を見いだすために衆知を結集して頂きたいと思う。

辞意表明で福田首相に親近感 そして政界再編成を期待

2008-09-02 10:51:47 | Weblog
夕べたけしの番組を観ていたら「福田首相辞意表明」というテロップが流れたので、急いでMHKに切り替えた。何となく感じてはいたが思ったより早かった。

小泉内閣時代の福田官房長官は洒脱で飄々としており味があって、その現れの一つが「ひとごとのよう」なしゃべり方だった。これは首相になってからも変わらず、昨夕も辞意表明の記者会見で、最後の質問者が「総理の会見が国民にはひとごとのように聞こえる。辞任会見もそのような印象を持った」と質問を切り出したのも宜なるかなであった。それに対して福田首相はどうしたことか感情をあらわにして「『ひとごとのように』とあなたはおっしゃったけどね、私は自分自身のことは客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」(強調は引用者)と気色ばんだことがとても印象的だった。というのは私には福田さんの『自負』が実によく理解できたからである。

私もたまに感情を露わに出すことがある。妻がピントはずれのとんちんかんな受け答えをすると(これが多いのであるが)苛立って「人の話をまずちゃんと聞け」と文句をいうのであるが、ふとそんなつまらないことに拘って苛立っている自分が可笑しくなって、時には文句を云っている途中で突然噴きだしてしまうのである。締まりのないことがおびただしいのであるが、だから福田さんの言うことが痛いほどよく分ったのである。せっかくだから、福田さんも気色ばんだあと、「宰相の心の中を思いやる想像力の一欠片もない若造の言ったことに苛立つとは何と自分も青いものよ。ばっかじゃなかろうか」とそこで自分を笑い飛ばして記者会見を締めくくったらよかったのにな、と思った。

それはともかくこのような事態になったからには、国会解散、衆議院総選挙を一刻も早く行い、成り行きによっては新党結成で新たな政局を作り出すべきである。自民党が公明党を当てにせずに自力で選挙を戦い抜き、自らの力の状況を正しく把握することが、新しい展開には必須である。参議院での野党優勢の現状を与党優勢のあるべき姿に戻す政界再編成がわが国にとっては最重要の課題なのではなかろうか。