日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

石波茂第四代防衛大臣への期待

2007-09-27 10:51:57 | Weblog
福田内閣が発足した。町村さんが早々と官房長官に内定し外相のポストが空いたから、高村さんが横滑りして防衛省に石波さんが入ればいいな、と思っていたら、その通りになった。第二次安倍内閣の組閣前に私は次期防衛大臣は石波茂氏がいいと思っていたが、この時はひょっとして、の期待が実らなかった。しかし今回の福田内閣でその思いが叶った。それにしても今年2007年1月に防衛庁が防衛省に昇格して、早くも第四代目大臣というポストの軽さが気になることではある。

私は日本がふつうの軍隊を持つべきだと考えている。もちろん昔と違って、天皇が大元帥として陸海空全軍を統帥するような軍隊ではなく、文民統制下におかれる軍隊であることは云うまでもない。ただ軍隊と云わない自衛隊の存在を巡ってすら、日本国憲法違憲論を始めとして国論が分かれているのが現状である。このような自衛隊がふつうの軍隊ではありえない。なぜこのような状況が生まれているのか。

日本は依然としてアメリカの占領下にある、というのが私の基本的認識である。自衛隊がアメリカの傭兵となるのは必然的な成り行きで、そのアメリカにしてみると、この自衛隊が日本人にも正体が掴みかねる曖昧模糊としたもののほうが、遙かに自衛隊をコントロールしやすい。この現状にことさら目を背けての自衛隊合憲・違憲論はなにひとつ国益に適うことではない。まずは自衛隊の置かれている現状を、とくにアメリカとの関係において、日本国民が正しい認識を持つべきであり、それには可能な限りの情報が国民に伝えられなければならない。これなくして自衛隊の性格の見直しが進むはずがない。

現在問題になっているインド洋における自衛艦による給油活動はその恰好の事例である。それだけに止まらず自衛隊と在日米軍との係わりについても現状、問題点、その解決の方向について、石波防衛大臣に国民に向けて大いに語っていただきたいのである。石波大臣なら国務大臣として憲法遵守義務から逸脱することなく、自らの信念にもとづく独特の語り口をお持ちだと評価するからこその期待なのである。