母が以前から欲しがっていた「エアマットレス」を、先日、購入しました。
母の喜びようは尋常ではなく、「ああでもない。こうでもない。」と言いながらも、いろいろ試行錯誤して、毎晩眠るようになりました。
まあ、エアマットレスは、秋から冬にかけての寒い時期だけしか使わないものなんですけど、喜んで眠れるなら、文句はありません。
母が、一番危惧しているのは、マットレスに上がるときに、「ミシミシ」と、マットがきしむ音がうるさい。と言うことです。
隣で寝ている私は、さほど気にはならないのですが、かなり母は気を使っているようです。
1度、マットの上にゴロンと横になったのですが、「やっぱり、私には必要ないなぁ。」と、思ったくらいです。
「また、私がいなくなったら、使ったらいい。」と言うのですが、それまでに、どこか穴が開いて、シュルシュルと、空気が抜けているような気になります。
まあ、ていのいいおもちゃみたいなもの。と言う感覚で眺めています。
母が言うには、「もし、台風で、洪水が起こったとき、マットの上に天々を乗せて、安全な場所まで移動できる。」と、そんなことまで考えています。
まあ、そんなことはありえない話です。
楽しんで使えるなら、無駄金じゃなかったのではないか。と、マットをきしませて寝返りを打つ母を見ながら、微笑ましく思ってしまうのです。