昔っから、鏡が恐怖でした。
別に、心霊とか、そういうのではなく、自分の姿を包み隠さず写すからです。
そういえば、もう最近は、鏡があっても、直視することはなくなりました。
まあ、自分の姿を見ない習慣が出来てしまったのです。
今日、何気に、振り向くと、太った変なおばさんが、こちらを見ています。
「ん?」と、しっかり見てみれば、それは、鏡に写った自分の振り向いた姿だったのです。
びっくりしました。
以前見た自分の姿が、また一段とグレードアップしたおばさん化したようです。
最近、お腹の周りに肉がついてきたなぁ。と思うことがあります。
確かに、前からお肉はあったのですが、自分で、「これは、やばいぞ。」というくらいひどいのです。
果物で言えば、洋ナシ型の体型なのです。
肩よりも、胸。胸よりも腹。というくらいずっしりお肉が纏っています。
「だから、鏡を見たくないんじゃない。」と、自分に言い訳をしました。
しかし、鏡は嘘をつきません。
見たまんまの姿を、私は周りに知らしめているのです。
痩せるのには、鏡を見る回数を増やす。というのが鉄則なのですが、もうその勇気すらないのです。
「いつかは、痩せる。」と、自分に言い聞かせて、ご飯や、おやつを胃に送り込んできたのです。
何を根拠に、「痩せる。」と、思ったのかは、定かではないのですが、自分の甘さを鏡が教えているのです。
もっと、鏡を見なければ・・・。と、思いつつ、薄目でチラッと見るだけの鏡は、とても怖い存在なのです。