「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「ピンクのオキザリス」

2015-11-05 01:57:25 | 和歌

 秋も深まり朝夕の肌寒いこの頃では、「ピンクのオキザリス」は目を惹く存在だ。
住宅街を外れて散歩していたら、庭と空地の境が定かならぬ辺りに、「オキザリス・プルプレア」が雑草と入り混じって可憐に咲いていた。



 オキザリスは白・黄色・赤・縞模様など様々な花の種類がある。それぞれに固有の名前が付けられているに違いあるまい、そんな思いを抱きつつ花図鑑を調べたら、「オキザリス・プルプレア」に辿り着いた。

 元来、オキザリス自体が野生と園芸種の区別もつけがたい草花ゆえ、雑草と入り混じった露地は、彼女らには寛げる環境なのかも知れないが、住み人の除草の支援があれば、「オキザリス・プルプレア」はもっと気品を湛えているに違いないと思われるのだが・・・。


           何処までが庭か空地か定かならぬ

           草叢に咲くオキザリスかな


           地境の定かならぬは住み人の

           長閑な暮しの証しならむか


           草叢は「極くつろげる雰囲気よ」

           オキザリス・プルプレアの声聞く心地す