「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「うつろ庵のシンボルフラワー」

2014-07-02 00:05:32 | 和歌

 「印度はまゆう」の花茎が一本だけ伸びて、白い気品のある花を咲かせた。

 どうしたことであろう、「今年はたった一本だけなのかしら?」 と訝って、長い葉を
掻き分けて調べたが、それらしき花茎は見当たらなかった。



 今年の横須賀の梅雨は降雨が比較的に少なかったが、それでも二・三日雨が続いたら、嬉しいことに「印度はまゆう」の花茎が、にょきにょきと頭をもたげて、一気に賑やかになった。

 「印度はまゆう」の葉は、優に一メートルを越える長さがあるので、道路から50センチ程の高さのフラワーベルトに植えてあるが、路面に届くほどで、長葉だけでも優雅さが感じられる。

 背の高い「印度はまゆう」の花は、長いドレスを纏い、一茎だけでも気品に満ちて華やかだが、集まって咲く姿は、色白のレディーたちが肩を寄せ合って、言葉を交わす姿を連想させられる。

 「うつろ庵」の西南の角は道路が交差するので、「印度はまゆう」 の華やかさが
ひと際ひきたてられている。 6月の中旬までは紅薔薇が華やかであったが、今や
「印度はまゆう」が 「うつろ庵のシンボルフラワー」 になっている。




           背をシャンと印度はまゆう一茎が

           咲にけるかも気品を湛えて


           一茎の印度はまゆう訝るも

           雨後に萌え立つあまたの花茎  


           長き葉のロングドレスを身にまとい

           肩寄せ華やぎ何を語るや


           梅雨空に華やぎ咲くかな「うつろ庵」の

           シンボルフラワー 印度はまゆう