「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「タンポポと仏の座」

2014-04-10 12:07:23 | 和歌

 「タンポポと仏の座」が、じゃれ合っているかの様な風情であった。

 草叢はまだ枯草が多かったが、所々に咲くタンポポを取り囲むように、「仏の座」が花茎を伸ばし、風に揺れてタンポポに寄り掛かっていたのだ。
その風に揺れる姿が、タンポポに話かけ、じゃれ合っているかの様に見えた。



 草むらで揺れる仏の座を、バカチョン・カメラで写そうと暫らくもがいたが、腰を屈めての難行苦行で、諦めた結果がピンボケの写真になった。

 タンポポの鮮やかな黄色と仏の座の紫の対比、多弁の花とユーモラスな筒花の対比にも、しばし見惚れた。仏の座の葉の付き方は、仏の蓮華座を思わせることから、この名前が付けられたそうだ。




           草むらに目を惹くタンポポ 近寄れば

           むらさき花がじゃれ合う風情ぞ


           首のばし風に揺れるは仏の座

           黄花とひじゃれ合ふ声を聞かまし


           いと細き花びらひろげるタンポポと

           ひょうきん顔のお友だちかな


           腰屈めじじも仲間に入れてよと

           しばしの語らひ時を忘れぬ