何処にでも咲く「タンポポ」であるが、昨今は道路や公園なども整備され、タンポポが自生出来る環境が少なくなったようだ。散歩していてタンポポに出逢うと、何故か親しみを覚え、「ほっと」するのは虚庵居士だけであろうか。
花時を終えれば、再び莟の様な姿に花を閉じるが、やがて綿毛が乾燥すれば真ん丸に綿毛を開き、風に乗って種子が飛び立つ準備を整える。子供の頃、そんなタンポポの綿毛を、小さな口をつぼめて吹き飛ばして遊んだっけ。
風に吹かれて舞い、自由気ままに飛んで、着地点に自生する。
道路や公園のコンクリート化はやむを得ぬが、せめてタンポポが自生できる自然環境を、大切に残したいものだ。
暖かな春の陽ざしに道端の
タンポポ揺れて戯れるらし
タンポポにつられてしゃがみ語らえば
先客二匹のアブも友かな
道端のエノコロ草もタンポポも
カラスの豌豆も爺の朋ぞや