「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「道端のタンポポ」

2013-04-24 11:04:42 | 和歌

 何処にでも咲く「タンポポ」であるが、昨今は道路や公園なども整備され、タンポポが自生出来る環境が少なくなったようだ。散歩していてタンポポに出逢うと、何故か親しみを覚え、「ほっと」するのは虚庵居士だけであろうか。

 花時を終えれば、再び莟の様な姿に花を閉じるが、やがて綿毛が乾燥すれば真ん丸に綿毛を開き、風に乗って種子が飛び立つ準備を整える。子供の頃、そんなタンポポの綿毛を、小さな口をつぼめて吹き飛ばして遊んだっけ。

 風に吹かれて舞い、自由気ままに飛んで、着地点に自生する。
道路や公園のコンクリート化はやむを得ぬが、せめてタンポポが自生できる自然環境を、大切に残したいものだ。

 


           暖かな春の陽ざしに道端の

           タンポポ揺れて戯れるらし


           タンポポにつられてしゃがみ語らえば

           先客二匹のアブも友かな


           道端のエノコロ草もタンポポも

           カラスの豌豆も爺の朋ぞや