「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「幼稚園の文化祭」

2010-12-18 00:18:45 | 和歌

 孫娘からのご招待で、幼稚園の文化祭を観覧させて貰った。

 孫娘の通う幼稚園では、区立文化センターの千人ほども収容できる大ホールで、午後一杯を費やして文化祭が開催された。幼稚園の催しとは思えないような大規模なイヴェントで、午前中のリハーサルも
合わせれば、園児は丸一日の強行軍であった。お歌に始まり、バイオリン演奏・ピアノ演奏・オペレッタと続き、最後にはキャンドルサービスと元気な園歌で締めくくられた。





 孫娘は、習い初めの頃のバイオリンは持つ手も逆さであったが、三年保育の最期の年とはいえ、たった五歳でお友達と一緒に合奏したのは見事であった。オペレッタも彼女のパートを立派につとめて、じじと
ばばは眼を丸くして驚くばかりであった。

 恩賜公園脇の超高層マンションに住む息子一家との夕食を楽しんで、ゲストハウスに泊めて貰ったが、孫娘はじじ・ばばと一緒にお泊まりするといって、お布団にもぐりこんで来た。 孫は過日、たった一人で
東京から横須賀までお泊まりに来たが、その時の感激が忘れられないのであろう。一旦は眠りについたかに見えたが、盛沢山だった今日の興奮は、夜遅くまで余韻が残っているようだった。
孫は、どんな夢を見たのだろうか・・・。

 翌朝、お迎えのバスを見送ってバイバイしたが、バスの中から何時までも手を振る孫娘の姿が、
いまも瞼に残っている。






              緞帳が上がれば園児らバイオリンと

              弓とを持ちて凛々しき姿ぞ


              指揮に合わせ弓引くリズムに耳澄ませ

              孫の姿を探すじじばば


              夕食は孫の興奮伝われば

              オクターブ上るじじばばの声


              パジャマ着てじじばばと寝ると愛しくも

              孫は布団にもぐり込むかな


              通園のバスを待たせてじじばばと

              八ッグを交わす孫とのバイバイ  


              バスに乗り両手を振ってさよならを

              見えなくなるまで送る孫かな