川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

電子レンジ・携帯電話・続報

2004-11-11 18:41:20 | トンデモな人やコト
リヴァイアさん、日々のわざ: 電車の中で携帯電話を使うと、車内は電子レンジになる!

以前、↑こういう記事を書いたのですが、それにたいして、こんな記事があるよー、とおしえてもらったので、紹介しておきます。とても良い記事です。それもずいぶんまえに書かれてる。

「ペース・メーカーへの電磁波影響」にいただいたコメントに答える : IT Pro 記者の眼

携帯マナー向上に“見切り”をつけた名古屋の試みで考える : IT Pro 記者の眼

いろいろなことか論じられていますが、ぼくが関心をもっていた混雑した電車内での使用については、一度実験した限りでは、人体へいの吸収の方が大きくて、あまり電界強度が高まることもなかったようです。それよりも、すいたエレベーター内の方が危険であった、と。
もっとも、きちんと決着つけるべくデザインされた、しっかりした実験とはいいがたいので、このあたり、研究者に検証してもらいたいですね。


JASRACの非道

2004-11-11 06:18:17 | トンデモな人やコト
今更、な話題なのだけど、このブログを見ている方で、たまたま知らない人もいるだろうから、とりあげておくのもいいかな、と。

JASRACは、迷走というか、暴走しています。
この下のリンクは、新潟のジャズ喫茶のサイト。

JASRAC問題点

ちょっと長文だけど、読むと分かってもらえると思うのですが、この規模のジャズ喫茶に、過去10年にも遡って、楽曲の使用料を請求したりする。その額550万円。結局、280万円で和解に至ったわけだけど、あまりも不透明。
この他にも 「JARARAC ジャズ喫茶」でぐぐれば、いっぱいでてきます。「JAARAC ダンス教室」でもいいかも。とにかく、音楽がかかるすべての場所から、やつらはカネを取ろうとしているわけ。
なんかよくわからん事例続出です。

特に、衝撃的なのは、バッハや、ガーシュウィンなど、すでに著作権が切れていたり、JASRACの管理外の作品を演奏しようとも(仮に一ヵ月まるまる管理外の作品しか演奏しなくても)、包括契約でカネを取る、それ以外は認めない姿勢。信じられないっす。
その理由として、いちいちどの曲を演奏したか管理できない、ということがあるのだけれど、自分の管理能力のなさを相手に転嫁してるわけですよ。なんだかなあ。

あとね、ジャズのインプロビゼーションが、原曲のアレンジであるという解釈。
それは、まあ、そうかれしれないと思うのだけれど、この場合、残るのはコードと、ざっくりとしたリズムだけなわけで、そのレベルで著作権を主張されると、だれもがやってるコードのパクリ(それはパクリですらなく、コード進行というのは、我々の音楽文化の普遍的な資産と捉えるほうが正しいでしょう)すら、著作権侵害になってしまうわけ。

ひとつ知りたいのは、JASRACの「現場」でこいういう取り立て業務してる人って、ハッピーなんだろうか。
著作家を守る仕事をしているといいつつも、音楽文化全般を殺すような所業を繰り返して、それでいいと思えるようなメンタリティの人たちが、何百人もそろうなんてことはないはずで、中には寝付きの悪い人、抗うつ剤のお世話になってる人なんかもいるのでは?

悪いこといいません。
スピーク・アウトしてくださいな。
JASRACの闇を内部から暴いてくれる人、歓迎。
全面支援したい気分だよ。


Z会の添削問題

2004-11-11 05:57:24 | 自分の書いたもの
小学校5年生のZ会添削問題に、「オランウータンに故郷の森をかえす日」が使われて、その小冊子が送られてきました。
これがまた興味ふかし。
解答集も添付されていて、こういう文章が、このように問題化されて、かくなる注釈をされるのね、と興味津々でありました。

ちなみに、使用料、払ってくださいましたよ。
1万ちょっと、くらいの額なんですけどね。
要求したわけでもないのに、大変美しいです。

それで、思い出したジャズ喫茶問題。
次のエントリで書きます。


日々のiPOD mini 19 エレファントカシマシとライブドア堀江貴文社長とのあいだにひそかなリンクを張る

2004-11-10 23:50:27 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
エレファントカシマシの「風」はなかなかよいアルバムで、特に「友達がいるのさ」とか、つい涙ぐんでしまう、オーバー・サーティ・ソングが入っていたりして、かなりお勧め。

実はね、このアルバムを最初に聞いた時、冒頭の「平静理想主義者」のところで、いきなり、ライブドアの堀江社長の顔が、頭の中に浮かんできてしまって、もう離れなくなっちゃいました。まだプロ野球の参入問題の結論が出る前で、メディアにも堀江氏の顔が出まくっている時で、SpaceShipOneのニュースなんかとも相まって、こいつ、熱いなあなんて、気分で眺めていたのだけれど、その「温度」とエレファントカシマシの温度がぴたっとはまったみたい。

実際、堀江氏がどんな人なのか知らないし、エレファントカシマシもそれほど熱心なリスナーじゃないので、誤認を重ねた上で、双方に迷惑きわまりない「リンク」なのかもしれないけど、でも、ぼくの目には、似た位相に立って、みなさんがんばってらっしゃるように思えます。

別に堀江氏が理想主義者ってわけでもないでしょう。
でも、清濁飲み込んで、それでもまだ、熱くあれることが、大事なことなのよね。
というふうに、エレファントカシマシも歌い、演奏しているように思えるのです。
ロックというのは基本的にガキの音楽なので、「オトナは汚い」と内容のことをいい大人が演奏していても、それなりに成立しちゃう嫌らしいところがあるけれと、エレファントカシマシも、ぼくが思う「オーバー・サーティ・ソング」の書き手として、汚いオトナとしての自分をふまえてあえて「理想主義」を歌ったりするのが、熱いんだよなあ。

というわけで、この文章の主張はただひとつ。
堀江貴文とエレファントカシマシにリンク。
本人たちが迷惑でもリンク。
というこで。


インフルエンザの予防接種、行ってきました

2004-11-09 20:13:18 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
行ってきました。第一回目。
父、子供二人、あわせて、三人で7800円也。

受けに行く前に、いろいろ調べたので、報告。経時的にかきますね。

まずは背景情報。
幼児に対する接種の効果って、なかなかよく分からないのです。
これがリスク群である高齢者なら、はっきりしていて、「打て」です。
65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったという、研究結果があったり(国立療養所三重病院での研究)、専門家の間でも異論は少ないんですね。

でも、幼児に対しては、よくわからない。
今年から、小児科学会が接種をプッシュすることになって、医師会が接種を推奨するパンフなども作っているのだけれど、いったいその根拠はどうなのか、ぐくってみてもイマイチはっきりしない。

そこで、子供に接種する前に知りたかったことというのは、二点。
まず、幼児に接種することで、どれだけかからなくなるか。つまり、普通の意味でのワクチンの効果ね。
もうひとつは、もしも、発症してしまった場合にも重症化しないという説があるけれど、あれはどうなのか、ということ。
ネットで検索しても、イマイチ、よくわからないのです。
特に問題なのは、エビデンス(証拠、根拠)です。

まず、最初に世田谷医師会に電話。
これは、子供の接種をすすめるちらしがたまたま目の前にあったから。
でも、ここにいるのはドクターじゃなくて、事務員さんなので、要領を得ず。
「かかりにくくなるし、かかったとしても重症化しにくくなるから」という以上のことは分からず、ぼくが求めているその根拠、エビデンス(疫学的な証拠)などはまったくわからない、とのこと。

そこで、紹介されたのが、世田谷の保健所。
ここで、保健師さんとはなしをしたのだけれど、ここでも、「かかりにくくなるし、かかったとしても重症化しにくくなるから」という以上のことは分からず。
エビデンスがほしいと、というと、さらに「上」の相談窓口を紹介されました。

バイオメディカルサイエンス研究会(バムサ)のインフルエンザ相談窓口。ここがどいういうところなのか知らないけれど、とにかく、ここならわかるだろう、と。

で、窓口のおじさんがいきなり、
「幼児には、あまりききません」と言うものだから、ひっくりかえまりした。
「保健所では効く、という見解でしたが……」と言うと、「それは、そういうふうにとることも可能な範囲です」だって。
なんなんだ。
じゃあ、効くのか効かないのか、よくわからないのが正しいのだとしても、エビデンスはどうか、というとこれまたよく分からない。

そして、最終的にトップまで登ってきてしまったよ。国立感染症研究所の感染症情報センターを紹介していただきました。
さすがにここでは、電話に出た人が、エビデンスを把握しています。
まだ、論文にはなっていないものの、幼児の場合、インフルエンザワクチンの有効性は2割から3割程度だそうです。
接種したグループと、接種しなかったグループの、インフルエンザ感染のリスク比が、その程度、接種しない人たちの方が高い、ということ。
これを多いと見るか、少ないと見るか、だね。たしかに、バムサの相談窓口が「あまり効きません」というのも分かるような……。

さらに、重症化のことで、質問すると、こっちも、重症化が防げるかどうかは、結論は出ず、ということらしい。
よく引用される数字で、「98/1999シーズンにインフルエンザ脳症を発症した217名中179名(82%)が0~5歳の小児であり、58名(27%)が死亡。この217名の中には、インフルエンザワクチンを接種していた人いなかった」というのが、あって、この数字だけをみると圧倒的に「効く」ものに思えるんですね。
でも、1999/2000シーズンに発生したインフルエンザ脳症の症例109名中3名(3%)がワクチンを接種した人だったり(この数字自体は、ネットでも検索できます@厚労省のサイト)、分からなくなってきているということ。
もっとも、109名中3人というのも、すごく少ない数字だし、症例対照研究すればかなり圧倒的なオッズ比が出て、有効性を確認できるのではないかと思うのだけれど、これについては、表に出ていない研究結果がそれ以降にあって、結果、はっきりしたオッズ比にならないようなものらしいです。
つまり、「わかんない」と。

つまり、今のベスト・エビデンス(もっともこのエビデンスは未公開らしいから、エビデンスとはいえないか)が示唆するのは、2割から3割程度、インフルエンザの感染を防ぐことができるということだけで、重症化について不明、ということなのね。

なんか、最初の話と違ってきたぞ。

でも、打ってきた。
2、3割って、こと重症化する病気については、決して、馬鹿にならないと思うし、いざ、流行した時なんか、毎年、打っておきゃよかったと思うし(これは、ぼくの性格か)、副反応とのトレードオフで考えて、打つべしの方に傾きました。

それにしても、問題なのは、医師会レベルや、保健所レベルで、今も「かかりにくくなり、なおかつ、重症化もふせぐことがてきる」と言っていることだなあ。これについてはまた聞いてみるかもしれない。

やはり、希望としては、
今分かっているベストエビデンスは、保健所レベル以上では、常に把握しておいてほしいものだ。
ぼくはたまたま、調べて納得して打ってきたけど、今「脳症なんかになりにくくなるから」と言って接種する親がいたら、単にだまされてることになっちゃうじゃない。
それって、そんなに無理なことなのかいな。


日々のiPOD mini 18 もはや服部化した奥田民生を止めることができるのは誰だ

2004-11-09 16:39:39 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
ひさびさに、奥田民生がよい。Lionをぐるぐる聴いているのだけれど、とてもよい。
でも、これはむしろ、奥田民生が急によくなったわけじゃなくて、ぼくの方のシンクロ率がたまたま今高まっているからだと思われ。

なにがいいかって、だいたい、いいのである。
ちょっと斜に構えたところから繰り出す諧謔精神は健在で、不思議感覚の言葉遊び的帳尻合わせ(?)もさえ渡っている。モチーフ取りがかなりコミカルなところなので目立たないけれど、彼の言葉ってすごく詩的なのだ。散文ではなく、きちんと韻文で、なおかつ、その韻の中に陰に籠もった「意味」を隠し持つといころがいいんだな。

今のとこ気に入ってるのは、コアラの街、スカイウォーカー、アーリーサマー、サプリメン、フェスティバル……、ほとんどだ。
フェスティバルなんて、今のロック・シーンに対する、ざっくり斜めな視線も感じられて楽しい。

ひとつだけ気になるのは、あいかわらず、余裕かましてることかな。
タミオってずっと前から、余裕をかましすぎなとこ、あるよね。

十代のように「やりたい」一心の曲はもう作っても仕方ない。
だから、オトナのロック。
ちがう?

でも、いくつになっても、その時その時に切実な問題ってのはあって、それをしっかり歌いきるのは、このような優秀なソングライターにとっては、ほとんど義務じゃないか、と。
斜めの視線。諧謔。大いに結構。
それを、もっと「本格」感のあるテーマに使って欲しいわけさね。
たとえば、「ヒゲとボイン」とか「大迷惑」とか、かつての名曲が思い浮かぶよ。

今のタミオは、服部だよ。
そう、あの服部。
オトナの余裕で、若い男を蹴散らして、良いオンナ独り占めの無敵のハットリだよ。
オトナのロックにはキャリアが必要、無敵のハットリ、世界を独り占めってかいな。

というわけで、奥田民生殿。
ふたたび、本格派っぽいの、アルバムの中に、ひとつ、ふたつ、入れてみませんか。
今回のでは、「プライマル」にそれを少し感じました。

愛と欲望とその他いろいろが一塊になってドカン!

って、それは、まさに、「やりたい」だけの十代でも、社会的にがむしゃら三昧な二十代でもなく、「それ以降」の何かを掬い取ってくれる可能性を感じるフレーズ。
そして、なにより、ドカン、といこうよ。
思い切りドカンって、曲、聴きたいです。


学童の出欠やいかに

2004-11-09 14:47:16 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
最近、息子が学童に行かずに、直接、保護者(ぼくです)と家に帰ることがあって、それをうっかり学童に連絡し忘れたことがあったんです。
後で気がついて、その旨連絡したら、なんとなく、息子が来ていないのを把握していなかったような雰囲気。
出欠確認が曖昧なんですよね。

これって、職員の数が少なくて、どうにもならない部分があるのは重々承知の上、一番大切なこととのひとつなんじゃないかと、連絡ノートに書いたところ、「そりゃあそうなんだが、そこまでできん」的な返事が来て、びっくりしてしまったのです。もちろん、あからさまにそう書かれているわけじゃないんだけど、ある種、開き直りととれるコメントなのね。「あってはならないことなので、気をつけてます」じゃなくて、「そうしたいのはやまやまなんだけど、できないこともあるのでヨロシク」みたいな。

えーっ、それでいいの?
と思いました。

そこで、世田谷区役所に聞いてみたところ、やはり、出欠確認は基本中の基本だそうです。来るはずの子がこなければ、親に連絡、が基本。
やっぱ、そうだよね。

というわけで、また学童のセンセとお話しなきゃ。



不審者も進化する?

2004-11-09 00:49:57 | 日々のわざ
前の週末、近所に不審者というか、変質者が出現。
1年生の女の子を呼び止めて、上着をはだけると、その下から……というよくあるパターンだったのだけれど、なんと、その変質者二人組だったのですよ。

そういうのってアリ?

二人組で、青と黄色の自転車に乗っていて、ニヤニヤ笑っていた、ということでした。

露出好き集まれ、みたいなサイトがあって、そこで仲間を募ったりするのかしらん。
そもそも、連れだって露出するって楽しいのか?

謎が謎を呼んでおります。

しかし、それ以前の問題として、半径100メートルの近所でそういうことが起こるというのもちょっとショックね。
被害者は、直接知っている女の子たちだし。



iPODは本物だ。

2004-11-08 17:36:34 | 日々のわざ
Yahoo!ニュース
- コンピュータ - CNET Japan


いや、そりゃ、本物、なんですが、これ↑なんか読んで、こういう「ハック」が次々とでてくる製品って、いいなあ、と。
かつてのPalmにもこういう雰囲気あったよなあ。
なんて思いつつ、ぼくは当面iPODに忠誠を誓ってしまいそうだな。

あ、バイブル・リーダーほしいわけじゃないですが。



ねむねむ48時間

2004-11-07 23:28:35 | 日々のわざ
この48時間ほど、ずーっと睡眠不足で、慢性的に眠かったです。
土曜日の朝にPTAの集まりがあったり、その夜でかけたが故に、子供と添い寝で睡眠不足解消という黄金パターンを使えなかったり、また、日曜日の朝は、息子の友達が泊まりに来ていた関係で、えらく騒々しくて、まともに眠れなかったり……。

やっと、今、完全復活。
ええ、添い寝です。これは本当にいいです。

それで、ブログ読み直してみると変です。
言いたいことの焦点が絞れてないエントリばかりですね。
読んでくださったり、コメントしてくださったりした方、ごめんなさいの、ありがとう、でした。


ジーコと協会の落としどころ

2004-11-07 14:52:11 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
もう、古いニュースになってしまったけれど、結局、ジーコは「功労者」をシンガポール戦に呼ぶのをやめたよね。
その理由は、「控え選手の声」。彼らが試合に出たいと言ってくれたから。
なるほど、これなら、ジーコも納得、という理由を用意できて、ジーコ自身ほっとしたんじゃないかな。
うまい落としどころだ。

今回ぼくが違和感を持っていたのは、代表戦に呼ぶ以上、そのベテランが今後、また代表に復帰する可能性があり、そのテストを兼ねるというような意味合いでもなければ、逆に失礼だろう、という部分だったわけです。

で、日刊スポーツの後藤新弥さんが、それに微妙にかするようなことを書いておられて、おもしろいです。

nikkansports.com > スポーツTOP > 新弥のDAYS'

彼はカズが「終わった」とは思っていなくて、逆に、今回のことが、彼の代表復帰への可能性が上がったとは言わないまでも、「捨てない」だけの大きな理由にもなりうるというような感覚をいだいた、というようなことらしいです。

だからといってどうだってわけでもなく、ぼくもカズがまた代表でプレーするのを見る日が来るのかもしれないと、本気で思ってしまいましたよ。



ハリー・ポッター的に言うと、あの先生とかあの事件とか言っているのよくないのではないか。

2004-11-07 01:17:40 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
上の子が通っている小学校で、去年、セクハラ事件があって(先生が生徒に対してみだらな行為に及んだ)、結果、その教師が懲戒免職になったのみならず、校長が更迭されたりいろいろあったようなんですね。
未だによく話題になることがあって、あの事件、とか、あの先生、という形で言及されます。
でもことしから小学校にかかわりはじめた、ぼくなんぞにはさっぱり。

どうしたもんでしょうかね。
忌々しい過去は、具体的には語りたくない?
まるで、ヴォルテモートの名を呼ぶのを忌むことで、さらにそいつの力を強くさせてしまうみたいに、この事件も「あの事件」として言及されることで、どんどん、アンタッチャブルな領域に押しやられているような。

まあ、被害者が在学中ということもあって、当然といえば当然なのだけどね。
未だに、何が起こったのかはっきり知らないのも、なんだかなあ、と思ったのでした。


日々のiPOD mini 17 さだまさし的叙述性を感じる 矢野絢子

2004-11-06 16:08:12 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
てろてろで気になっていた 矢野絢子の「ナイルの一滴」。
二曲目の「夕闇」あたりで、言葉の詰め込み方センスに森山直太朗を感じてしているうちに、さらに矢野と森山につながる大きなくくりとして、さだまさしに思い当たった。

さだって、叙情性の高いソングライターだと思われているけれど、その実、叙情を越えた叙述とでもいうべき場所に行き着いたり、なかなかパイオニアなのである。

矢野絢子のこのアルバムで10分以上にもわたって演奏される「ニーナ」は、まさに叙述的な曲。
ひとつの椅子が作られてから、壊れてお役目ゴメンになるまでの月日を淡々と歌った手法は、おやじの一番長い日やら、フレディもしくは三教街、を思い起こさせる部分がある。

とても強い言葉を曲になじませることができるのは、こういう人たちの匠の技であって、ぼくは基本的に好きだな。
のびやかに歌うとジッタリンジンみたいな曲もあって、飽きずに聴けました。