川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

インフルエンザの予防接種、行ってきました

2004-11-09 20:13:18 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
行ってきました。第一回目。
父、子供二人、あわせて、三人で7800円也。

受けに行く前に、いろいろ調べたので、報告。経時的にかきますね。

まずは背景情報。
幼児に対する接種の効果って、なかなかよく分からないのです。
これがリスク群である高齢者なら、はっきりしていて、「打て」です。
65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったという、研究結果があったり(国立療養所三重病院での研究)、専門家の間でも異論は少ないんですね。

でも、幼児に対しては、よくわからない。
今年から、小児科学会が接種をプッシュすることになって、医師会が接種を推奨するパンフなども作っているのだけれど、いったいその根拠はどうなのか、ぐくってみてもイマイチはっきりしない。

そこで、子供に接種する前に知りたかったことというのは、二点。
まず、幼児に接種することで、どれだけかからなくなるか。つまり、普通の意味でのワクチンの効果ね。
もうひとつは、もしも、発症してしまった場合にも重症化しないという説があるけれど、あれはどうなのか、ということ。
ネットで検索しても、イマイチ、よくわからないのです。
特に問題なのは、エビデンス(証拠、根拠)です。

まず、最初に世田谷医師会に電話。
これは、子供の接種をすすめるちらしがたまたま目の前にあったから。
でも、ここにいるのはドクターじゃなくて、事務員さんなので、要領を得ず。
「かかりにくくなるし、かかったとしても重症化しにくくなるから」という以上のことは分からず、ぼくが求めているその根拠、エビデンス(疫学的な証拠)などはまったくわからない、とのこと。

そこで、紹介されたのが、世田谷の保健所。
ここで、保健師さんとはなしをしたのだけれど、ここでも、「かかりにくくなるし、かかったとしても重症化しにくくなるから」という以上のことは分からず。
エビデンスがほしいと、というと、さらに「上」の相談窓口を紹介されました。

バイオメディカルサイエンス研究会(バムサ)のインフルエンザ相談窓口。ここがどいういうところなのか知らないけれど、とにかく、ここならわかるだろう、と。

で、窓口のおじさんがいきなり、
「幼児には、あまりききません」と言うものだから、ひっくりかえまりした。
「保健所では効く、という見解でしたが……」と言うと、「それは、そういうふうにとることも可能な範囲です」だって。
なんなんだ。
じゃあ、効くのか効かないのか、よくわからないのが正しいのだとしても、エビデンスはどうか、というとこれまたよく分からない。

そして、最終的にトップまで登ってきてしまったよ。国立感染症研究所の感染症情報センターを紹介していただきました。
さすがにここでは、電話に出た人が、エビデンスを把握しています。
まだ、論文にはなっていないものの、幼児の場合、インフルエンザワクチンの有効性は2割から3割程度だそうです。
接種したグループと、接種しなかったグループの、インフルエンザ感染のリスク比が、その程度、接種しない人たちの方が高い、ということ。
これを多いと見るか、少ないと見るか、だね。たしかに、バムサの相談窓口が「あまり効きません」というのも分かるような……。

さらに、重症化のことで、質問すると、こっちも、重症化が防げるかどうかは、結論は出ず、ということらしい。
よく引用される数字で、「98/1999シーズンにインフルエンザ脳症を発症した217名中179名(82%)が0~5歳の小児であり、58名(27%)が死亡。この217名の中には、インフルエンザワクチンを接種していた人いなかった」というのが、あって、この数字だけをみると圧倒的に「効く」ものに思えるんですね。
でも、1999/2000シーズンに発生したインフルエンザ脳症の症例109名中3名(3%)がワクチンを接種した人だったり(この数字自体は、ネットでも検索できます@厚労省のサイト)、分からなくなってきているということ。
もっとも、109名中3人というのも、すごく少ない数字だし、症例対照研究すればかなり圧倒的なオッズ比が出て、有効性を確認できるのではないかと思うのだけれど、これについては、表に出ていない研究結果がそれ以降にあって、結果、はっきりしたオッズ比にならないようなものらしいです。
つまり、「わかんない」と。

つまり、今のベスト・エビデンス(もっともこのエビデンスは未公開らしいから、エビデンスとはいえないか)が示唆するのは、2割から3割程度、インフルエンザの感染を防ぐことができるということだけで、重症化について不明、ということなのね。

なんか、最初の話と違ってきたぞ。

でも、打ってきた。
2、3割って、こと重症化する病気については、決して、馬鹿にならないと思うし、いざ、流行した時なんか、毎年、打っておきゃよかったと思うし(これは、ぼくの性格か)、副反応とのトレードオフで考えて、打つべしの方に傾きました。

それにしても、問題なのは、医師会レベルや、保健所レベルで、今も「かかりにくくなり、なおかつ、重症化もふせぐことがてきる」と言っていることだなあ。これについてはまた聞いてみるかもしれない。

やはり、希望としては、
今分かっているベストエビデンスは、保健所レベル以上では、常に把握しておいてほしいものだ。
ぼくはたまたま、調べて納得して打ってきたけど、今「脳症なんかになりにくくなるから」と言って接種する親がいたら、単にだまされてることになっちゃうじゃない。
それって、そんなに無理なことなのかいな。


日々のiPOD mini 18 もはや服部化した奥田民生を止めることができるのは誰だ

2004-11-09 16:39:39 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
ひさびさに、奥田民生がよい。Lionをぐるぐる聴いているのだけれど、とてもよい。
でも、これはむしろ、奥田民生が急によくなったわけじゃなくて、ぼくの方のシンクロ率がたまたま今高まっているからだと思われ。

なにがいいかって、だいたい、いいのである。
ちょっと斜に構えたところから繰り出す諧謔精神は健在で、不思議感覚の言葉遊び的帳尻合わせ(?)もさえ渡っている。モチーフ取りがかなりコミカルなところなので目立たないけれど、彼の言葉ってすごく詩的なのだ。散文ではなく、きちんと韻文で、なおかつ、その韻の中に陰に籠もった「意味」を隠し持つといころがいいんだな。

今のとこ気に入ってるのは、コアラの街、スカイウォーカー、アーリーサマー、サプリメン、フェスティバル……、ほとんどだ。
フェスティバルなんて、今のロック・シーンに対する、ざっくり斜めな視線も感じられて楽しい。

ひとつだけ気になるのは、あいかわらず、余裕かましてることかな。
タミオってずっと前から、余裕をかましすぎなとこ、あるよね。

十代のように「やりたい」一心の曲はもう作っても仕方ない。
だから、オトナのロック。
ちがう?

でも、いくつになっても、その時その時に切実な問題ってのはあって、それをしっかり歌いきるのは、このような優秀なソングライターにとっては、ほとんど義務じゃないか、と。
斜めの視線。諧謔。大いに結構。
それを、もっと「本格」感のあるテーマに使って欲しいわけさね。
たとえば、「ヒゲとボイン」とか「大迷惑」とか、かつての名曲が思い浮かぶよ。

今のタミオは、服部だよ。
そう、あの服部。
オトナの余裕で、若い男を蹴散らして、良いオンナ独り占めの無敵のハットリだよ。
オトナのロックにはキャリアが必要、無敵のハットリ、世界を独り占めってかいな。

というわけで、奥田民生殿。
ふたたび、本格派っぽいの、アルバムの中に、ひとつ、ふたつ、入れてみませんか。
今回のでは、「プライマル」にそれを少し感じました。

愛と欲望とその他いろいろが一塊になってドカン!

って、それは、まさに、「やりたい」だけの十代でも、社会的にがむしゃら三昧な二十代でもなく、「それ以降」の何かを掬い取ってくれる可能性を感じるフレーズ。
そして、なにより、ドカン、といこうよ。
思い切りドカンって、曲、聴きたいです。


学童の出欠やいかに

2004-11-09 14:47:16 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
最近、息子が学童に行かずに、直接、保護者(ぼくです)と家に帰ることがあって、それをうっかり学童に連絡し忘れたことがあったんです。
後で気がついて、その旨連絡したら、なんとなく、息子が来ていないのを把握していなかったような雰囲気。
出欠確認が曖昧なんですよね。

これって、職員の数が少なくて、どうにもならない部分があるのは重々承知の上、一番大切なこととのひとつなんじゃないかと、連絡ノートに書いたところ、「そりゃあそうなんだが、そこまでできん」的な返事が来て、びっくりしてしまったのです。もちろん、あからさまにそう書かれているわけじゃないんだけど、ある種、開き直りととれるコメントなのね。「あってはならないことなので、気をつけてます」じゃなくて、「そうしたいのはやまやまなんだけど、できないこともあるのでヨロシク」みたいな。

えーっ、それでいいの?
と思いました。

そこで、世田谷区役所に聞いてみたところ、やはり、出欠確認は基本中の基本だそうです。来るはずの子がこなければ、親に連絡、が基本。
やっぱ、そうだよね。

というわけで、また学童のセンセとお話しなきゃ。



不審者も進化する?

2004-11-09 00:49:57 | 日々のわざ
前の週末、近所に不審者というか、変質者が出現。
1年生の女の子を呼び止めて、上着をはだけると、その下から……というよくあるパターンだったのだけれど、なんと、その変質者二人組だったのですよ。

そういうのってアリ?

二人組で、青と黄色の自転車に乗っていて、ニヤニヤ笑っていた、ということでした。

露出好き集まれ、みたいなサイトがあって、そこで仲間を募ったりするのかしらん。
そもそも、連れだって露出するって楽しいのか?

謎が謎を呼んでおります。

しかし、それ以前の問題として、半径100メートルの近所でそういうことが起こるというのもちょっとショックね。
被害者は、直接知っている女の子たちだし。