川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

「川の名前」が模試の問題になる

2004-11-05 22:15:10 | 自分の書いたもの
www.yotsuya-otsuka.co.jp/test/pdf/kaitou_gou2_girl.pdf

このURL、直接、PDFを落としに行ってしまうので、こういうかたちで掲載しておきます。クリックしても、ジャンプしません。興味あるの人は、コピペして、みてみてください。

四谷大塚の小学校6年生の模試で、「川の名前」のあるシーンが延々、掲載された上であれこれ問題が出された模様。
でも、問題の方はネット上にないのです。
みてみたいなー。

これまでこういうこと、何度かあったけど、解答だけ読んでも、著者として大変楽しいですね。
出題者の解説に、ふむふむ納得ってなもので。

そうそう、「試験」での利用って、伝統的に使用料などもらえないみたいなんだよね。
文芸家協会であれこれかけあってくれてるみたいだけど、JASRACなどとは違って、それほどゴリゴリやっているわけでもなさそう。
ぼくはそれでもよいのです。
ゴリゴリな権利の囲い込みは、よろしくないです。
だって、ぼく自身、書けなくなっちゃうよ。


スギヒラタケ中毒に思うこと

2004-11-05 06:06:52 | 日々のわざ
スギヒラタケがミステリアスな展開を見せております。

最近、疫学どっぷりなカワバタには、実に興味深い展開です。

まず、急性脳症の原因食品として、スギヒラタケはほぼ確定。
だいたいみんな食べているわけで、ここまで「みんな」だと、間違いないでしょう。

また、腎機能が低下している人、というリスク群も明瞭。

もちろん、原因食品も、リスク群も、症例と、非症例を対照する、いわゆる症例対照研究をして、オッズ比なるものを求めてみる若干の作業が必要なわけですが、これはすでにもう誰かが、予備的なレベルでは行っていることでしょう。

その上で、厚労省は、腎機能障害を持つ人は、スギヒラタケを食べないで、と呼びかけました。

スギヒラタケがメジャーな食べ物ではなく、この呼びかけによる経済的な影響が大きくないからこそ、できるとはいえ、いずれにしても、厚労省の呼びかけは正しい、わけです。おしむらくは、食中毒として、食品衛生法マターにした方が、より機動力が増すのを、あえて避けている面もあるか、と。

これがカイワレだと、のちのち厚労大臣が、カイワレを公衆の面前で食べて見せなきゃならない状況に追い込まれると困るので、非常に慎重な対応になると思われます。

今後、厚労省としては、感染か、中毒か、という二面から原因を追及する、ということになっているみたいなのだけれど、それも実は疫学センス、ナッスィング。

もちろん、原因食品の中に含まれる原因物質、つまり、病原体なり、アルカロイドなりを特定するのは大事な作業です。でも、それよりもなによりも、「スギヒラタケを食べない」ことによって、確実にこの急性脳症が回避できるのか、疫学調査をすばやく行って結果を公開することです。
そこんとこ、はき違えないでね、厚労省。
と思っております。