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日本百名山 45、白馬岳(2933m)

2014-05-29 | 日本百名山

日本百名山 45、白馬岳(2933m)

「・・・白馬岳は、槍ヶ岳と共に北アルプスで最も賑わう山である。・・・

私はこの山を東西の横から眺めるよりも、南北の縦から望んだ姿が好きである。
縦から望んだ白馬岳は、横から見たのと、別人の観がある。
東側が鋭く切れ落ち、キッと頭を持ち上げたさまは、怒れる獅子といった感じをいつも私は受ける。
颯爽たる姿である。」

下は、南側の唐松岳から見た白馬岳のカシバードです。


設定: カメラ:STD、レンズ:35mm、風景:初秋の新雪、高さ強調1.5倍。

画面中央が白馬岳、それから右へ、小蓮華岳、乗鞍岳と続いています。


「・・・私は四季を通じて白馬に登った。

積雪期には栂池(つがいけ)の方から登り、頂上で腹匍になって東面岸壁の氷雪の殿堂を覗いた。
新緑の候にはまだ残雪多量の大雪渓を登りながら、両側の尾根のダケカンバのようやく芽ぐんで来た美しい色彩を眺めた。
紅葉を観に行った秋には、小雨に降られて、ただ一人頂上で濛々たる霧に巻かれるに任せた。・・・


スキー大衆といえども、白馬、杓子、鑓の、いわゆる白馬三山が白銀に輝いているのを仰いでは、
その気高い美しさに打たれずにはおられないだろう。」

(新潮社刊、深田久弥著『日本百名山』より引用) 
 

この文章を読んで、積雪期の登山路を探ってみることにしました。

  

筆者は、この行程・往復約11kmを一日で走破したようです。

「当時の元気のよかったことが察せられる。」と、本人も語っています。

 




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