地図を楽しむ

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湯島聖堂から神田明神へ散策

2012-03-21 | 散策

湯島聖堂から神田明神へ散策しました。

御茶ノ水の眼科医へ行く予定がありましたので、2時間早めに出て、湯島の白梅と神田明神のお神輿を見に行きました。

例によって、いろいろな樹木を見てまわりました。

先ず、湯島聖堂ですが、聖橋をすぐ横の降り口に案内図と次のような説明板がありました。

 

説明板には次のようなことが書かれていました。

「■ 湯島聖堂と孔子  
孔子は、2500年ほど前、中国の魯の昌平郷(現山東省載寧市曲阜)に生まれた人で、その教え『儒教』は東洋の人々に大きな影響を与えた。
儒学に傾倒した徳川五代将軍綱吉は、元禄3年(1690)この地に『湯島聖堂』を創建、孔子を祀る『大成殿』や学舎を建て、自ら『論語』の講釈を行うなど学問を奨励した。

■ 昌平坂学問所跡 
寛政年9年(1797)幕府は学舎の敷地を拡げ、建物も改築して、孔子の生まれた地名をとって『昌平坂学問所』(昌平黌ともいう)を開いた。
学問所は、明治維新(1868)にいたるまでの70年間、官立の大学として江戸時代の文教センターの役割を果たした。…

■ 近代教育発祥の地  
明治維新により聖堂は新政府の所管となり、明治4年(1871)に文部省が置かれたほか、
国立博物館、師範学校(現筑波大学)、女子師範学校(現お茶の水女子大学)、初の図書館『書籍館(しょじゃくかん)』 などが置かれ、
近代教育発祥の地となった。・・・
後略」

聖堂内には、孔子像や孔子木(=かい)が厳然(?)と聳えていました。

 

 

この楷樹(別名・トネリバハゼの木)の説明板には次のような由来が書かれていました。

楷は曲阜にある孔子の墓所に植えられている銘木で、(中略)今日まで植えつがれてきている。
枝や葉が整然としているので、書道でいう楷書の語源ともなったといわれている。(中略) 
中国では殆ど全土に生育し、黄蓮木黄蓮茶その他の別名も多く、秋の黄葉が美しいという台湾では欄心木と呼ばれている。
牧野富太郎博士はこれに孔子木と命名された。
孔子と楷とは離すことができないものとなっているが、特に当廟にあるものは曲阜の樹の正子に当たる聖木だあることをここに記して世に伝える。」
とありました。
 

上はモモノキとありました。

モモ(桃) バラ科 落葉小高木
中国の原産です。 
今はまだその面影はありませんが、まもなく五弁または多重弁の花が咲き、夏頃には水分が多く甘い実がなります。
その故でしょうが、水密糖とも呼ばれています。
いかにも中国らしい果物です。

 

カヤ)  イチイ科 常緑針葉樹。 

樹高は高く20m、周囲は3mほどになるそうです。
成長は極めて遅いが寿命は長いそうです。
囲碁将棋の板はこの木が最高だとか
あまり日の当たらないところでも育つことができるそうです。
 

多少囲碁をたしなむ私は、みるのは初めてです。私の持っている碁盤はカツラです。カヤは高根の花?

 

アンズ (杏子/杏) バラ科 落葉小高木。

熟すと甘みが生じ、種と果肉が離れやすいのが梅と違う特長だそうです。
よくジャムなどに使われています。
すでに美しい花を咲かせていました。サクラよりも早く咲くそうです。 

 

スダジイ ブナ科 常緑広葉樹。 別名はイタジイやナガジイ。普通、シイという。

 

でかい木でした。どんな字を書くのでしょう。

幹は黒褐色で、直立し、成長すると樹皮に縦の切れ目が入ることが特徴だそうです。
葉の裏側が白色から赤銅色を表すため見分けがつきやすいとか。
成長すると樹冠がドーム状になり上からみると、まるでブロッコリーが集まっているように見えるそうです。
でも、大きすぎて上から見るのは難しそう。あちこちに生育していました。

 

それから、まだ時間の余裕がありましたので、道路を隔てて向かいの神田明神様へお参りに行きました。

入口の甘いもの屋は通過して、まっすぐ本堂に入りました。
甘酒も呑まずに。(あとで眼科病院に行かなければならないこともあって)

先ず、ウメの花を愛でて・・・

 

次に、興味を持ちましたのは、本堂裏手の銭形平次とがらっ八の碑です。

銭形平次碑には
「銭形の平次は野村胡堂の名作『銭形平次捕物控』の主人公である。
平次の住居は、明神下の元の台所町ということになっている。
この碑は、昭和四十五年十二月有志の作家と出版社とが発起人となり、緑りの明神下を見下ろす地に建立された。
石造り寛永通宝の銭形の中央には平次の碑、その右側に八五郎、通称『がらっ八』の小さな碑が建てられた。」とありました。

 

そして、これを企画したのが、なんと文芸春秋、中央公論、講談社、それに長谷川一夫さんらそうそうたるメンバーです。
その発起人らの石碑も載せておきましょう。