続続・緑道公園の樹木
近くの病院での話では、手術後のリハビリは無理をせずゆっくり回復に努めるように注意されました。
焦ってはいけないそうです。
気持ちを入れなおして、のんびりリハビリに努めます。
ただ、ゆっくり過ぎては筋肉が衰えてよくないそうですし、多少糖尿病の気配があるようですし、難しいところです。
さて、今日は緑道の散策を笹塚寄りに伸ばし、駅まで行きました。この辺は世田谷区になります。
世田谷区では樹木に名札を付けていませんので、正確な名称が分かりません。
一応並べてみますと、
ウメ(梅) バラア科 落葉高木
江戸時代以降、花見といえばもっぱらサクラでしたが、奈良時代以前には「花」といえば、むしろウメの方が多かったそうです。
徒然草にも「梅は白き、薄紅梅。一重なるが疾く咲たるも、重なりたる紅梅の匂いめでたきも、みなおかし。」と、評価しています。
また、花を観賞するほかに、梅干しや梅酒、梅酢などとしても重宝されています。
ゲッケイジュ(月桂樹) クスノキ科 常緑高木。
この緑道で私のもっとも珍重している木です。
この木を見つけた時、すぐにローストビーフやカレーなどを煮込むときに入れる葉を思い出しました。末永く生育して欲しいものです。
葉に芳香があり、古代ギリシャでは葉のついた若枝を編んで「月桂冠」とし、勝利と栄光のシンボルとして勝者や大詩人の頭に被せていました。
今でもマラソン大会などの勝者の頭に翳して栄誉をたたえています。
葉には芳香成分が含まれ、葉を乾燥させたものをローリエ(フランス語)、ベイリーフ(英語)などと呼び、香辛料として広く流通しています。
スギ(杉) ヒノキ科 常緑針葉樹
スギは日本固有のもので種類も多く、天竜杉、屋久杉、吉野杉、北山杉、秋田杉、山武杉などが有名です。
花は今頃の、2月から4月に開花します。
沢山の花粉を飛ばすため、開花期には花粉症の原因となり迷惑しています。
これは戦時中、生育が早いことから人工林として過密に植えられためだそうです。
また、その後十分な間伐をせずに放置されたため、樹冠で光が遮られ、林床には他の植物が生存できず、また杉の木同志も、あまりよく成長しなくなったようです。
昔は、林業の従事者が木に登り枝おろしをやっていましたが、今ではそんな姿は全く見られなくなりました。
ハナカイドウ(花海棠) バラ科 中国原産の落葉小高木
別名はカイドウ(海棠)、スイシカイドウ(垂絲海棠)、ナンキンカイドウ(南京海棠)。
この緑道のはスイシカイドウ(垂絲海棠)でしょう。ちょうど糸を垂らした先にモモのようなピンク色の花が咲きます。
花期は4-5月頃です。
シャクナゲ (石楠花、石南花) ツツジ科
種類が多く、日本にも数多くの種類のシャクナゲが自生しているが、その多くは変種だそうです。
私も鉢植えで育てましたが、溶岩のような土で、水はけがきわめてよく、それでいて毎日水やりを絶やしてはいけないようでした。
でも、その花は見事でした。ずいぶん長く育てた覚えがあります。