ニ重起訴の禁止（民事訴訟法）

おはようございます。税理士の倉垣です。

ニ重起訴の禁止（民事訴訟法）

前回、訴訟継続の効果として、ニ重起訴が禁止され、その事件の同一性判断の２つの形式基準を確認しましたが、今回は、ニ重起訴禁止について、その理由や異なった判決の処理などについて確認してみます。

1、ニ重起訴禁止の理由
ニ重起訴禁止は、次のような理由によります。
（1）訴訟経済
（2）負担増加を防止（被告、裁判所）
（3）判決の矛盾を防ぐ

2、職権調査事項
ニ重起訴かどうかは、裁判所の職権調査事項で、もし該当すれば後訴が判決で却下されるとのことです（民事訴訟法１４０条）。

2、異なった判決がでた場合
ニ重起訴により、異なる判決がでた場合には、再審で後の判決を取り消すこととなるようです（民事訴訟法３３８条１項１０号）。

倉垣税理士事務所の公式ＷＥＢ　http://kuragkai.jp