「子どもに英語を習わせる親が知っておきたいこと」高取しづか著 アルク 1,500円+税、です。
「英語を話すときに必要な『自分のことばで伝える力』を育てるトレーニングを日本語で紹介した…」本です。ですが、英語に限らない、コミュニケーションのために必要な能力や感覚が明確に書かれていて、私にもなるほどと思うことばかりで、とてもいいです。日本独特のコミュニケーションもそれも必要なものとして、その感覚との違いも説明をしてくれています。今どきなので、日本流とは別にもう一つ、英語や日本国外でのコミュニケーションの能力や感覚を身につけて、使い分けるのが当然なのだろうと思います。
去年いくさんが、なぜだか英語を習いに行ってました。その時に、私が学生の頃に教えられた、日本語と違う英語の感覚のようなもの…が書かれている本を探していて見つけた本です。結局、いくさんには、そんなに話してないままですが、いずれこの本を読んでもらったらいいかなと思ってます。今はまだ、そういうことに興味を持つようにはなってないので…。
「7つの力(度胸力・考える力・聞く力・応答力・語彙力・話す力・ことば以外の力)」はそれぞれ、意識できるととてもいいと感じます。でもその前提の意識として、私が最も大事だと感じた部分を少し。
「日本には『単一国家』としての歴史があり、人々はみな同じような価値観をもっていると考えられていたので、『自分』と『他者』との境界線について欧米ほどはっきりと意識することはなかったのではないでしょうか。だからこそ『以心伝心』や『察する』ことでコミュニケーションが成立してきたのです。
ところが、多民族が混在する歴史をもつ欧米では、『自分』と『他者』の違いを意識しており、相手が何を大事にし、どんな考え方をするのか、他者の価値観は分からないと考えられています。つまり『他者』とのコミュニケーションは『わかり合えない』ことからスタートするのです。それぞれが違う人格『個』と『個』だから、わかり合うためには『ことば』でわかりやすく丁寧に説明し、自分も相手を理解しようと努めることが必要になってきます。」と。