今年のお正月は暇そうだったので、何冊か本を読んでみようかと。
そのうちの1冊。「経済ってそういうことだったのか会議」佐藤雅彦 竹中平蔵著
日本経済新聞出版社 文庫版 600円+税。
昨年末、某集まりで、佐藤雅彦さんを呼べないかという話しがあって、
その時、ピタゴラ以外の本を、ちょっと物色した中で知った本。
結局、お呼びするのは実現しなかったのですが...。
2002年に文庫化されて、私が買った文庫が第21刷なので、有名な本なんだなと。
私にはすばらしい?本でした。日頃のどうも腑に落ちないトコの話しが出てる。
それも教科書的ではなく、現在の社会の状況の中で、説明がされている。
といっても、もう10年前の時点の現在になってしまったのだけど...。
テレビのコメントや、大臣時代でも、他の人と違う本物っぽさを感じてたけど、
竹中平蔵さんという方は、キッチリ全ての理解を持っているのだなあと、あらためて。
当たり前か...。
我々の暮らしている経済社会、あるいは「共同体」の仕組みの基本が理解できる。
貨幣と信用、税金の話、投資と消費、労働と失業、競争か共存か...など10章。
すべてが、そもそも何でっていうトコから話しがあるので、私にはいい。
特に、税金と、貨幣と、競争と、国際通貨が、私としては再認識でき、
色々つまみ食いしてきた知識が、この本で、やっとつながった気がする...。
この程度の理解は、社会に出る前に必要だと感じる。
ビジネスノウハウ?はどうでも良いけど、こういう仕組みは教えないといけないのでは。
この程度の理解がいくと、税金や補助金などや、金融などの政策は、
何をしようとしているのか、結構分かるようになる。同時に、不安になる...。
ちょうど日経新聞は、元旦から1面は、円離れの話しが連載されている。
日本から資金が引き上げはじめ、日本の世界的評価が低下していると考えるのか。
昨日は、株価が下がったけど、対ドル円高は、それ以上にドルの価値が低下してるのか。
一方で対ユーロは円安が進んでいて、ドルも円も、共に今は価値が低下している中か。
国の評価が下がれば、円の価値も下がり、国際的な競争力は低下すると。
原油が日本やアメリカにとっては高いけど、ユーロやポンドではそこまでではないとか。
円の価値が下がると、国内をまわるお金の価値が下がり、インフレの傾向になるのかな。
食料なども、これだけ輸入してるから、国内の円ではモノの値段は上がるよなあと。
そうすると、色々な国産が復権するのかな。でも、消費者の収入がその分増えないとか。
なんだか日本は、外国で稼いで外国の通貨で資産を蓄え、安くなる円で給料払う、
そういうトップクラスの大企業だけが存続して、それ以外と国そのものは...。
でも先進国からランクダウンしても、国の仕組みを立て直せれば、
また、諸外国から投資の対象となって、円の価値が高まってくるのかな...。
もはや1国だけの話しでないので、国の価値を高めて、お金がまわらないとと。
政策は目先の内向きか、流れの外向きか。国民の目線でが、国民のためになるのかなあ。
補助金や助成金は、税の再配分と考えたり、継続できなくなった時の依存を考えると...。
国民だけでなく、日本や円に関わる世界の人や法人を視野に入れないと...なのかなあ。
んーよくわからん...。
経済をよく分かってない私の勝手な感想ですので、おかしい等はお許しをm(__)m。