ちょっと前の「NATIONAL GEOGRAPHIC」5月号「天才って?」と6月号「なぜ人間は嘘をつくか」です。「天才…」では、「…、即興演奏中の脳の活動には注目すべき特徴が見られたという。自己表現に関わる脳の内側の神経回路網が活発に働く一方で、注意の集中や自己監視に関わる外側の神経回路網の活動は弱まったのだ。『まるで脳が、自分にダメ出しをする回路を断ち切ったかのようでした』…」というあたりが、印象に残ります。
人間の脳は実は計り知れない能力があるけれど、それを自分たちで作った社会に適応させることのために、かなりの脳力を使って押さえ込んでいる、ってことなのかなと思ったりします。これが「理性」というものなのでしょうか。
6月号「嘘を…」では、「『人はだまされると思っていないので、不審な点を探しません。しかも、人は自分が聞きたいことを信じるものです』…。人間は自分の世界観に合った嘘を信じやすいことも、研究で明らかになった。インターネットに出回る数々のデマをはじめ、…偽情報がどんどん拡散しているのも、人間のこうした弱点のせいだ。」などが印象に残ります。
人間は、自分以外の様々な人間と形成する人間社会の中で、自分がこうありたいと思うことを信じ込みたいがために、嘘をつくという能力を獲得して使うようになった、ってことなのかなと思ったりします。
てことは、人間社会や環境空間など全く意識せず、自分だけの個や自分オンリーになっている間に、人間の脳は最大限の能力を発揮するということなのかなと思ったりします。それを意図的にやるのが「集中」、無意図なのが「天然・天才」ってことなのですかね。
そういう私は、対人間社会への対処に、脳力を割いてる率が高い気がするので、ちょっと意識感覚を変えられないかやってみるですかね。血液型がA型でもいけるのですかねぇ…。