いま菜園にある「葉もの野菜」は、クウシンサイだけになった。これだけしかないから、秋の葉もの野菜ができるまでの間、つなぎとして貴重になっている。これだけでもあればありがたいのである。
野菜は菜園のもので間に合わせることが多いから、かみさんは野菜をあまり買わない。そのため、みんなが「真夏」にどんな葉もの野菜を買って食べているのかよくわからない。真夏の葉もの野菜といえば、わが菜園に限って言えば、クウシンサイ、シソ、モロヘイヤぐらいなものだ。そうそう、6月収穫のタマネギもこれに入るか。それにたまにかみさんがキャベツとネギを買ってくることがあるから、真夏の葉もの野菜はこれくらいのものになる。しかし、スーパーにはこのほかにも並んでいるはずだが、わが菜園で真夏に栽培できないものばかりだし、栽培自体むずかしいこともあるのだが、栽培しようとは思わない。
葉もの野菜といえば、やはり旬は秋から冬になる。
いつタネをまくか。9月に入るとタネをまきたくなるが、9月上旬だと害虫が心配だし、生育は速いのだが味がまずい。そこで中旬まで待つ。今年はいつまでも暑いので迷っていたのだが、20日に一斉にまいた。
コマツナ、シュンギク、ホウレンソウ、ミズナ、ベカナ、ロケットなど定番の葉ものをまいた。この時期にまいてもやはり生育は速い。あっという間に収穫に追われ、伸び過ぎてしまい、長い期間楽しめない。そこで一回切りのタネまきではなく、少し時期をずらしながらタネをまいていく。つい多くまき過ぎてしまうが、家族2人なら「これでは少ないかな」ぐらいでちょうどいい。私の地域では10月中旬ごろまでにタネをまけば、保温しなくても育ってくれる。
わが家で一番食べるのはホウレンソウとコマツナだ。なかでも、葉もの野菜でこれからの季節、なにがうまくて重宝するかといえばホウレンソウになる。それだけに、来年の2月まで食べらるように、4回に分けてタネをまく。9月中旬、9月下旬、10月上旬、10月中旬だ。そのためのスペースは確保してある。とくにホウレンソウは寒くなるとさらにうまくなるから楽しみでもある。
そろそろ2回目のタネまきの準備をしなければならない。この季節は気温が低くなるから、タネまき時期を逸してしまわないようにと、おちおち作業をしてはいられないのである。