3月16日、15日に引き続き兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで開催されたワンコインコンサート 伊東裕 ~雄飛するチェロ~を聴きに行きました。
パンフレットです。
プログラムです。
チェロの伊東裕氏は6歳からチェロを始め、現在東京芸術大学の1年在学中の演奏家。ピアノは伊東君が小学4年の時から伴奏をお願いしている田口友子先生。伊東君にとってトークを入れながら演奏するのは初めての経験だそうだ。
1曲目はエルガーの愛のあいさつ。2曲目は「月と仲たがいするピエロ」という副題がついたドビッシーらしいチェロ・ソナタ。
3曲目のバッハの無伴奏チェロ組曲第3番を紹介して「無伴奏チェロ組曲6曲のうち、皆さんが一番よく知っているのは第1番プレリュードだと思う{ここで演奏}、3番は明るく元気で若々しい曲でとても大好き」、演奏もGOODでした。
4曲目のシューマンの幻想小曲集op.73演奏の前に田口先生が語った少年時代の伊東君の印象「小学4年生の時から一緒に演奏しているが、当時はとても華奢で、子供用の楽器を使っていた。しかし子どもの音では無くちゃんと音楽を奏でていた。チェロを弾くと表現豊かだが、言葉には出てこない少年だった。中学生になってやっとしゃべってくれるようになった」。 シューマンの曲についての伊東君の紹介「シューマンにはロマンチックな曲が沢山ある。波瀾万丈な生涯を送った人だが幸福な時期の曲。もともとクラリネットの曲だが、チェロ版も良い」
5曲目のホッパーのハンガリー狂詩曲「ホッパーはチェコの有名なチェロ演奏家。チェロの作品を沢山残してくれたチェロ弾きには大切な人」。技巧的なメリハリのきいた演奏でした。
アンコールは「3/11に震災1周年となったが、被災した方々にこの曲を捧げたい」とホッパー作曲「一葉のアルバム」でした。
まだ年齢が若い伊東君。今後がとても楽しみな演奏家だと思います。
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