日産自動車とフランス自動車大手ルノー、三菱自動車の3社連合が、米IT大手グーグル傘下の「ウェイモ」と自動運転分野で提携する方針を固めたことが2月5日、分かった。
無人タクシーの共同開発を視野に入れる。
世界最大手クループの一角である3社連合がグーグル陣営に入ることで、自動車メーカーと異業種が協力して単なる車造りを超えた総合的な移動サービスで競争する流れが一段と加速しそうだ。
今春に発表する見通しだ。
関係者によると、3社連合が車両を提供し、道路や標識、地図の認識の分野で高性能な人工知能(AI)の開発を進めるウェイモが協力する。
ウェイモは昨年12月から米西部アリゾナ州で、特定の場所で運転を完全に自動化する「レベル4」の自動運転技術を活用した無人タクシーの商用サービス「ウェイモワン」を始めている。
自動運転車では、トヨタ自動車と携帯電話大手ソフトバンクが昨年10月、戦略的提携に合意。
また両社は米配車大手ウーハー・テクノロジーズに出資している。
ホンダも米自動車大手ゼネラルーモーターズ(GM)と、無人タクシー事業の世界展開を視野に入れて提携した。
3社連合はドイツ大手ダイムラーとも提携を模索していたが、開発競争で先頭を走るウェイモを選んだとみられる。
昨年9月には、車に搭載する基本ソフト(OS)に、2021年からグーグルの「アンドロイド」を採用すると発表していた。
ウェイモは英自動車大手ジャガー・ランドローバーや欧州自動車大手フィアットークライスラー・オートモービルズ(FCA)とも開発提携している。
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