飲酒や喫煙、運動といった生活習慣を改善すると、50~80歳の各年代層でそれぞれ寿命の延伸効果が確認されたとの調査結果を大阪大や北海道大などのチームがまとめた。
高血圧など複数の生活習慣病のある人ほど効果が高く、80歳でも効果が確認された。
チームは、全国の男女4万人以上の健康診断データなどを最大約20年分追跡。
飲酒や喫煙のほか、果物や生鮮・魚介類の摂取、適正な体重の維持、睡眠時間の確保といった生活習慣8項目と死亡時の年齢を集計した。
効果が大きかったのは喫煙と飲酒で、40歳時点で喫煙していない男性は喫煙者に比べて約4年、飲酒量を日本酒換算で1日2合以下に抑えている女性はそうでない女性に比べて約5年、それぞれ寿命が長かった。
三つ以上の生活習慣病がある人が50歳、65歳、80歳の各時点で6項目以上実践していると、2項目以下の人に比べてそれぞれ8・7年、7・2年、3・8年寿命が長かった。
50代から7項目以上を実践して維持した場合の平均寿命は男性87・7歳、女性92・5歳と推定され、日本人の平均寿命より男性で約6年、女性で約5年それぞれ長かった。
(改善で寿命延伸につながる生活習慣8項目)
- 果物の摂取(ほば毎日)
- 生鮮・魚介類の摂取(ほぼ毎日)
- 乳製品の摂取(週5日以上)
- 習慣的な運動(週1時間以上)か歩行(1日30分以上)
- 適正体重の維持
- 適量の飲酒(日本酒換算で1日2合以下)
- 喫煙せず
- 適正な睡眠時間(5・5~7・4時間)
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